早速ですが、最初にご理解いただきたいことがあります。それは、完全に無料のメールマーケティングプラットフォームなど、実際には存在しないということです。でも、期間限定で「30日間だけ無料」などという無料トライアルではなく、無料プランを提供しているプラットフォームはあります。
この記事でご紹介するのは期限がない無料プランで、メールマーケティング戦略を立ち上げるのに十分な機能を備えているツールです。
無料で使える機能と、将来ビジネスが成長した際にスケールアップしたい場合の料金プランについても説明いたします。
まず、調査・比較したプラットフォームの概要をご紹介し、次に比較基準をご説明し、最後に詳細なレビューをしていきます。
免責事項 ソフトウェアの評価、利用可能な機能、価格に関する情報は、この記事を執筆した時点で有効なものですが、将来変更される可能性があります。
【概要】無料で使えるメールマーケティングプラットフォーム
(プラットフォーム名をクリックすると、詳細なレビューにジャンプします)
- Mailtrap 業界最高の分析機能を活用して、トランザクションメールとマーケティングメールを送信したいデベロッパーとマーケターに最適。
- Mailchimp 初めてメールマーケティングに取り組む小規模ビジネスに最適。
- MailerLite メールマーケティングの世界に新しく参入するビジネスや、ニュースレターを送信する予定のあるビジネスに最適。
- HubSpot CRM、多数の連携機能、自動化、マーケティングスイートをすべて一か所で必要とする人に最適。
- Brevo 毎日少量のメールを送信予定のチームや、ニュースレターを送信したいチームに最適。
- OmniSend eコマース向けのメールマーケティングソフトウェアを探しているネットショップのオーナーに最適。
- Klaviyo メールマーケティングキャンペーンと一緒にSMSメッセージやプッシュ通知を送信したい人に最適。
各メールマーケティングプラットフォームの概要を示した表を、以下に示します。
プラットフォーム | 無料プランの制限 | 主な機能 | 価格* |
Mailtrap | 月1,000通 (送信)、月100通 (テスト)、連絡先100件 | 高到達率を達成する設計、業界最高の分析機能、24時間有人サポート | 1万通と連絡先最大2万5,000件は$15から |
Mailchimp | 月最大1,000通、連絡先500件 | ランディングページのテンプレート、直感的なキャンペーンビルダー | 5,000通と連絡先500件は$13から |
MailerLite | 月最大1,000送信、連絡先500件 | 自動化ワークフロー、ランディングページビルダー | 無制限のメールと購読者最大500人は$10から |
HubSpot | 月2,000通、連絡先1,000件 | 多数の連携機能、様々なビルダー | 5,000通と連絡先1,000件は$20から |
Brevo | 1日300通、連絡先500件 | 無料メールニュースレターソフトウェア、WordPressプラグイン | 5,000通と連絡先最大500件は$9から |
OmniSend | 月500通、連絡先250件、SMS用に$1無料 | eコマース連携、販売・パフォーマンス追跡 | 6,000通と連絡先500件は$16から |
Klaviyo | 月500通、連絡先250件、150のSMS/MMSクレジット | 自動化テンプレート、サインアップフォームのテンプレート | 1万通と連絡先500〜1000件は$30から |
無料メールマーケティングサービスの比較基準
メールインフラストラクチャ
私は堅牢なメールインフラストラクチャがあらゆるメールマーケティングプラットフォームの核心だと考えています。そして、それは3つの主要コンポーネント(到達率・信頼性・スケーラビリティ)で構成されています。
到達率(デリバラビリティ)
簡単に言うと、メールの到達率とは、メールマーケティングプラットフォームが受信者の受信箱にあなたのメールを到達させる能力を表しています。メールを受信箱に到達させるためには、プラットフォームによる適切な認証プロトコルや、専用IPを使ってから送信する前にウォームアップするなどの対策が必要です。
なお、一部のメールマーケティングプラットフォームは、到達率に関するサービスを有料プランの一部として販売しています。私はあなたのメールが受信箱に届くことを望んでいるため、この記事ではそのようなプラットフォームについては触れていません。
信頼性
一言で言うと、信頼性とは、障害、ダウンタイム、またはその他の大きな問題なく、プラットフォームが一貫してメールを配信する能力を指します。お使いになるプラットフォームは、ピーク時でも確実に機能するインフラストラクチャを備えている必要があります。
正直なところ、2025年となった今は99.9%の稼働率を期待して当然でしょう。念のため、このようなステータスページを確認して、このようにプラットフォームがダウンしているというコメントをウェブで探してみました。幸いなことに、どれも期待通りに機能している模様です。
スケーラビリティ
スケーラビリティ、つまりメールマーケティングプラットフォームを使ってビジネスを拡大し、成長させる方法は、主に上位のプランと大規模のメール送信の運用に関係しています。
しかし、多くの場合、まずは無料のメールマーケティングキャンペーンを使ってキャンペーンを立ち上げた後、スケールアップするために有料プランに切り替えることが多いため、この記事ではスケーラビリティにも触れています。
なおスケーラビリティを検討する上で、送信メール件数だけでなく、到達したメールの件数も重要な項目です。したがって、スケーラビリティを「到達したメール1通あたりの費用」と考えることもできます。
AI、メールの自動化、連携機能
メールマーケティングにおけるAI
AIはメールマーケティングで広く使われており、例えば自動のオーディエンスセグメンテーションや、メール内容と件名の生成に使われています。
さらに、メールマーケティングプラットフォームは、AIを次のような用途で活用しています。
- ランディングページビルダー
- テンプレートビルダー
- ワークフロービルダー
- その他
そのため本記事では、無料のAI機能を提供するメールマーケティングプラットフォームをできるだけ多く含めるようにしました。私はこれらをすべて実際に試した上で比較しているので、各プラットフォームが単なる小細工を提供しているのか、それとも実際に役立つAIツールを提供しているのかを、しっかり皆さんにお伝えしてきたいと思います。
自動化
メールワークフローの自動化は、飛行機を自動操縦モードに設定するようなものです。つまり、あなた自身が作業をする必要がなくなるだけでなく、あなたよりも効率的に動作してくれるのです。というのも、別のタイムゾーンのユーザーがウェブサイトに登録したときに、ウェルカムメールを送信するために朝5時に起きたいとはおそらく誰も思っていないでしょう。
なお、この記事でご紹介するプラッ トフォームでは、以下のような自動化が可能です。
- ウェルカムメール シリーズ
- 再エンゲージメントのメール
- カート放棄(カゴ落ち)のリマインダー
- 顧客維持メール
- 注文確認メール
- その他
メールの自動化にAIを使えることはご存知でしたか?弊社のYouTubeチームがこのトピックについてビデオを作成しましたので、ぜひご覧ください。
連携機能
お使いになるプラットフォームと他のアプリとの連携は通常無料です。連携すれば様々な方法でマーケティングファネルを改善できるので、お客様にさらに寄り添えるでしょう。
このリストにあるプラットフォームの中には、幅広い連携機能を持つものもあれば、例えばeコマースに特化したものだけを持つものもあります。あなたの好みが何であれ、本記事では注目すべき点をしっかりと説明いたします。
メール設計
ドラッグアンドドロップ メールビルダー
たとえHTMLメールを一から作成するのが好きな人でも、ドラッグアンドドロップ メールビルダーを使うと作業が楽になることは否定できないでしょう。
優れたドラッグアンドドロップメールビルダーを活用すると、お好みに応じてメールをすばやく並べ替えてレイアウトを試せて、モバイルとデスクトップのバージョンをプレビューできます。もちろんコードエディタを使う必要はありません。
よって、最低でも上記のすべての作業を実行できるドラッグアンドドロップメールビルダーを備えた無料のメールマーケティングソフトウェアのみを、本記事に含めています。ただし、残念ながら業界標準となっているメールブランディングがすべてに含まれている旨、ご留意ください。
重要 すべてのメールマーケティングプラットフォームは、無料プランのユーザーにブランディングを組み込んでいます。そのため、例えば「powered by Brevo」などがメールの下部に表示されないようにするには、有料プランに切り替える必要があります。
メールテンプレート ライブラリ
一部のメールマーケティングプラットフォームは、多数のメールテンプレートを提供していると謳いながらも、実際には有料プランを購入しなければアクセスできない場合があります。一方、すべてのテンプレートを無料で使えるプラットフォームもありますが、提供されているテンプレートの質があまり良くない場合もあります。
ただし、メールテンプレートにご興味がある方向けに、上記のようなケースではなく、あらゆる場面に対応した優れた無料テンプレートを提供するプラットフォームをいくつか本記事で紹介しております。
メール分析
何の分析やレポートも活用せずにキャンペーンを立ち上げ、メールを配信することは、暗闇の中で作業をするようなものです。キャンペーンがうまくいっているか、健全であるか、改善できる点があるかを確認するには、以下の主要なメールマーケティングメトリクスを理解する必要があります。
- 開封率
- クリックスルー率
- バウンス率(直帰率)
- 配信停止率(購読解除率)
- コンバージョン率
例えば、バウンス率が高い(約2%以上)場合は、メール配信リストのクリーニングを試すか、メールインフラストラクチャに弱点がないか確認する必要があります。
ただし、プラットフォームによって分析の活用方法は異なります。そこで、最も洞察力のあるものを見つけるために色々テストしてみました。どうしても主観的な判断になってしまいますが、できるだけ客観的にダッシュボードを評価するよう努めています。
ユーザーエクスペリエンス
ユーザーエクスペリエンスについては、主に4つの異なる側面を扱っています。
- 使いやすさ 新しいユーザーがどれだけ簡単にプラットフォームの基本機能を理解できるか。どれだけ容易にキャンペーンを立ち上げられるか。キャンペーンの立ち上げにどれだけ時間がかかるか。
- 連携の容易さ お気に入りのアプリをメールマーケティングプラットフォームと連携させるためには、デベロッパーである必要があるか。それとも数回のクリックで連携できるか。
- ドキュメント メールキャンペーンの送信プロセスや途中で遭遇する可能性のある問題に対処するのに役立つ記事を含むナレッジベースは提供されているか。APIやプラットフォームの他の技術的コンポーネントを使用するために開発チームが参照できるドキュメントはあるか。
- カスタマーサポート カスタマーサポートに、ライブチャットやチケットシステムなど複数の方法で連絡を取れるか。サポートが必要な時にカスタマーサポートは対応してくれるか。世界中のユーザーのニーズに応えるために24時間体制のサポートがあるか。
法的コンプライアンスとセキュリティ
技術的な詳細を割愛するために、GDPR(EU)、CCPAとCPRA(米国)などの規制の準拠に役立つメールマーケティングプラットフォームのみを含めました。
そもそもの話ですが、メールマーケティングプラットフォームの利用は、どう規制の準拠に役立つのかご存じでしょうか?例えば、必須の配信停止リンクをメールに含めれば、自動的にCAN-SPAM Act(連邦スパム規制法)に準拠となります。
セキュリティについては、本記事のリスト上のプラットフォームがどのようなメールの暗号化(例: TLS、HTTPS、AES 256など)を使っているかを確認しました。
カスタマーエクスペリエンス
各メールマーケティングソリューションについては、G2、Capterra、Trustpilotなどのウェブサイトでオンラインのお客様の声やレビューを調査しています。
さらに、SNS上でこれらのプラットフォームについてのコメントをチェックすれば、多くの有益な情報を得られるはずです。例えば、カスタマーサポートの対応が迅速でない場合、プラットフォーム自らが公にそれを認めることはないでしょうが、ユーザーによりその旨SNSに投稿されているでしょう。
価格
最初は無料プランで使い始めれば、まず到達率の観点からプラットフォームのパフォーマンスを判断したり、全体的な機能やサービスの善し悪しを確認したりできます。あなたのビジネスのニーズに合っているようなら、その後、有料プランに移行してサービスを最大限に活用するといいでしょう。
なお有料のメールマーケティングソフトウェアを利用する場合、ビジネスが成長しても継続して利用できる、つまり、さまざまなメール送信量を処理できるツールを使うのがベストです。本記事に価格表を記載しましたので、さまざまな階層のサービスを比較して、あなたの予算内で利用可能なツールをご確認ください。
最高の無料メールマーケティングサービスプロバイダー: Mailtrapメール配信システム
無料プラン: 月1,000通(送信)、月100通(テスト)、連絡先500件
Mailtrapはマーケティングメール、メール一斉配信、トランザクションメールを送信して、高到達率を達成したいと考えている開発チームとマーケティングチームに最適のメールプラットフォームで、業界最高の分析機能を備えています。
見やすいダッシュボードで分析結果を把握しつつ、詳細なレポートを入手して、様々な角度からキャンペーンのパフォーマンスを監視できます。
なお先日、何%のメールが受信者に届くかをチェックするために、複数のプラットフォームをテストしてみました。できるだけ公平なテストにするために、無料プランを使い、ドメインをウォームアップせず、同じメールテンプレートを使うなどの対策を取りました。
Mailtrapのベンチマークでのパフォーマンスは以下の通りです。
プラットフォーム | メール配置結果 | スパムフィルターの評価 | 主要プロバイダーの受信箱メール配信 |
Mailtrap | 受信箱: 78.8% タブ: 4.8% スパム: 14.4% 未着: 2.0% | Google スパムフィルター: スパムではない;フィッシングではない Barracuda: スコア 0 Spam Assassin: スコア -3.8 | Gmail: 67.50% Outlook: 77.78% Hotmail: 100% Yahoo: 55.56% |
(結果の詳細および分析の方法論の洞察については、ブログ記事メール配信の到達率の比較をご確認ください。⬅️)
Mailtrapはそもそも高到達率を達成するよう設計されているため、無料プランでも受信箱にメールが到達します。よって、Mailtrapは多少費用を節約しつつも、受信者の受信箱にメールを届けたいと考えているスタートアップや個人事業主に最適です。
なお、無料プランでは以下にアクセスできます。
- ドラッグアンドドロップエディタ
- メールテンプレート
- メールログ
- 連絡先リスト管理
- キャンペーンの配信予約
- メール サンドボックス
- メール配信API/SMTP
さらに、どのプランをご利用かに関わらず、24時間有人のカスタマーサポートにアクセス可能です。
価格
有料プランは、様々なプランからお選びいただけます。
プラン | 月額費用 | メールの制限 | 連絡先 | 主な機能 |
無料 | $0 | 最大1,000通 | 最大100件 | 最大100件 | SMTPリレー、メール配信API、ドラッグアンドドロップエディタ、ウェブフック |
Basic | $15から | 1万超通 | 最大5万件 | メールログ (5日間)、本文保持、クリック率追跡、HTTPSリンクブランディング |
Business | $85から | 10万超通 | 最大75万件 | メールログ (15日間)、専用IP、自動ウォームアップ |
Enterprise | $750から | 1,50万通 | 最大50万件 | 上記すべて + 優先サポートと30日間のメールログ保持 |
カスタム | カスタム | 150万通から | 無制限 | 上記すべて |
メリットとデメリット
メリット
- 高到達率
- 詳細な分析
- わかりやすいセットアッププロセス
- 組み込みAIで画像とテキストを生成
- 開発チーム向けの広範なドキュメント
- 24時間対応のカスタマーサポート
- スケーラブルな価格設定
デメリット
- 無料プランアカウントは1ユーザーに制限されており、チームメンバーを追加できません。
- 無料プランには専用IPやSSOはありません。
ユーザーエクスペリエンス
Mailtrapのセットアップはとても簡単で、ドメインを確認するだけなので約5分で完了します。その後、メールマーケティングキャンペーンを作成し、立ち上げるのですが、すでにキャンペーンの概要が分かっている場合、わずか15分程度で終えられるでしょう。
さらに、ドラッグアンドドロップエディタは、非常に直感的で使いやすいツールです。連絡先のインポートとリストへのセグメント化を実行するには、ボタンを2つクリックするだけで済みます。また、搭載されているAIを使って、見出しなどの画像やテキストを生成することもできます。
なおメール関連のリソースにつきましては、情報満載のナレッジベースで定期的に新しい記事が投稿されています。公式YouTubeチャンネルでも、さまざまなトピックのお役立ちビデオを多数ご用意しております。 👀
カスタマーエクスペリエンス
Mailtrapユーザーからのポジティブな感想をオンラインで拝見すると、いつもとても嬉しく思います。以下、私のお気に入りをいくつかご紹介します。
Mailchimp
無料プラン: 月最大1,000通と連絡先500件
2001年に小規模ビジネス向けのメールマーケティングサービスとして開始されたMailchimpは、市場の60%を占めるまでに成長しました。Mailchimpは依然として、メールマーケティング戦略を立ち上げようとしている小規模ビジネスに最も適しています。
というのも、Mailchimpの無料プランではキャンペーンのパフォーマンスに関するレポートを取得でき、ランディングページやフォームを作成できるからです。また、ランディングページテンプレートの選択肢があるのも良い点です。
自動化機能と受信箱プレビューはロックされているので、ご留意ください。それでも、少し風変わりで特徴的なブランディングとユーザーフレンドリーさは、無料で体験いただけます!
価格
まったくお金を払わなくても、Mailchimpはかなり活用できるサービスですが、将来アップグレードを検討している場合は、料金の急上昇にご注意ください。📈
例えば、最初は連絡先500件で使い始めて、プラットフォームの感触をつかむとします。1ヶ月経過し、残りの連絡先をインポートしたいとなった時、連絡先が5千件あるとします。
その場合、Essentialsプランで月額$110を支払わなければなりません。
念のため、比較価格プランの表を以下に示します。
プラン | 月額費用 | メールの制限 | 連絡先 | 主な機能 |
無料 | $0 | 最大1,000通 | 最大500件 | 基本的なセグメンテーション、オーディエンスダッシュボード、基本テンプレート、コンテンツスタジオ |
Essentials | $13から | 連絡先件数の10倍 | 最大500件 | ロールベースのアクセス、制限付き分析 |
Standard | $20から | 連絡先件数の12倍 | 最大500件 | 生成AIの機能、カスタムテンプレート、優先カスタマーサポート、ドリップキャンペーン |
Premium | $350から | 連絡先件数の15倍 | 連絡先1万件 | 上記すべて + 電話サポート |
メリット
- 様々な編集しやすい自動化テンプレート
- ユーザーフレンドリーなドラッグアンドドロップ エディタ
- コンテンツ最適化とデザインのためのヒント
- ダウンタイムの少ない安定したインフラストラクチャ
- SMSサポート
- AIメールライター
デメリット
- 有料プランに移行すると価格が急上昇
- 無料プランではキャンペーンの配信予約ができなく、カスタマーサポートもなし
ユーザーエクスペリエンス
Mailchimpは本当に直感的にキャンペーンを作成できます。ユーザーインターフェースはクリーンで、必要なものがすべて揃っており、数回クリックするだけで様々な作業が終わります。
ただし、Mailchimpのカスタマーサポートチームに連絡できるのは、アカウント作成後の30日間のみで、メールでのみ問い合わせが可能です。
MailerLite
無料プラン: 月最大1,000通のメール送信と連絡先500件
MailerLiteは、名前の通りシンプルで使いやすいサービスを提供するメールマーケティングプラットフォームで、専門知識を持たないユーザーにとっても使いやすいツールです。
学習曲線が短いため、MailerLiteはメールマーケティング初心者や、無料プランを使って、限られた数の連絡先に毎月ある程度の量のメールを送信したいと思っている人に最適です。
無料プランには、以下のような豊富な機能が揃っています。
- ランディングページの構築
- 自動化ワークフローの作成
- キャンペーンへのアンケートの挿入
さらに、最初の30日間は、機能が制限された無料プランに切り替わる前に、すべてのプレミアム機能を利用できます。
価格
最近価格が上がりましたが、MailerLiteの価格は依然としてお手頃です。以下をご覧ください。
プラン | 月額費用 | メールの制限 | 連絡先 | 主な機能 |
無料 | $0 | 月1万2,000通 | 最大1,000件 | ドラッグアンドドロップ メールエディタ、自動化ビルダー、10ランディングページ、サインアップフォーム |
Growing Business | $10から | 無制限 | 最大500件 | ダイナミックメールテンプレート、キャンペーン自動再送信、無制限ランディングページ |
Advanced | $20から | 無制限 | 最大500件 | AI文章アシスタント、HTMLエディタ、Facebook連携、パートナー割引 |
メリット
- 直感的に使える
- 寛大な送信制限
- 自動化ツール(無料で利用可能)
- リストによる簡単なセグメンテーション
- 基本的なレポート
- 自動応答
- 基本的なウェブサイトビルダー
デメリット
- 無料プランにはメールテンプレートがない
- スパムに対するメール配信テストができない
ユーザーエクスペリエンス
実際に試してみたところ、MailerLiteのアカウント作成から最初のキャンペーン送信まで、すべてがスムーズに進みました。
しかし、オンラインではMailerLiteのオンボーディングプロセスについて不満意見もあるようです。
確かにMailerLiteのオンボーディングプロセスは若干複雑で、フォームに記入したり、ドメインを確認したり、他にもいくつか最初にやらなければいけないことがあります。でもこれらは国際的なガイドラインに準拠するために必要な工程なのです。
カスタマーエクスペリエンス
オンラインレビューによると、MailerLiteはウェブ上で多くの人に愛されているようです。競合他社と比べると、Trustpilotで最高評価を得ているツールのひとつであることにも気づきました。
カスタマーサポートの面でも、MailerLiteは高く評価されています。
HubSpot
無料プラン: 月2,000通のメール送信と連絡先1,000件
HubSpotは、カスタマープラットフォームとして名前の通り様々なハブを提供しています。そのうちのひとつであるマーケティングHubは、メール配信だけでなく、カスタマージャーニーの各ステップを支援するよう設計されているツールです。
他のプラットフォームは、連携機能や製品数の面でHubSpotに勝てないと言っても過言ではありません。よって、HubSpotはすべてのツールを一か所にまとめたいと思っているビジネスやチームに最適です。
HubSpotの無料プランは割と寛大で、毎月限られた数のメールを送信できます。また、有料プランに移行する前にプラットフォームの感触をつかむために、追加で1〜2個の機能も利用できます。
HubSpotで無料で利用できるメールマーケティングツールには以下が含まれています。
- CRM連携
- フォームビルダー
- 基本的な自動化ワークフロー
- HubSpotモバイルアプリ
- その他
他のハブから無料で利用できる機能は、このリンクをクリックするとご確認いただけます。
価格
Mailchimpと同様に、HubSpotでも有料プランへの切り替えは高額になります。これは、HubSpotがオールインワンプラットフォームだからです。なお、各ハブごとに個別に料金を支払う必要がある旨、ご留意ください。
プラン | 月額費用 | メールの制限 | 連絡先 | 主な機能 |
無料 | $0 | 2,000通 | 1,000件 | 10のアクティブリスト、限定的なCRM連携、ウェブフォーム |
Marketing Hub Starter | $20 | 5,000通 (連絡先件数の5倍) | 1,000件 | フォーム、ライブチャット、ブランディング削除、メールとチャットサポート |
Starter Customer Platform | $20 | 5,000通 (連絡先件数の5倍) | 1,000件 | サービス、コンテンツ、オペレーションハブへのアクセス |
Marketing Hub Professional | $880 | 2万通 (連絡先件数の10倍) | 2,000件 | 上記すべて + カスタムレポート、SMS、リードスコアリングアプリ |
Marketing Hub Enterprise | $3,300 | 20万通 (連絡先件数の20倍) | 1万件 | 上記すべて + カスタムイベント、AIソーシャルインボックスの洞察、カスタマー、その他 |
メリット
- 2,000以上の連携機能
- CRM連携
- メールの自動化
- フォームのカスタマイズ
- オーディエンス セグメンテーション
- 確かなカスタマーサポート
- プランによっては最大50アカウントまで使用可能
- SNS管理ツール
デメリット
- 学習曲線が高い
- 他のプラットフォームよりも高価
ユーザーエクスペリエンス
本記事のリスト上のプラットフォームの中で、HubSpotは使い勝手を学ぶのがおそらく最も難しいツールです。でも、多数のスイートと機能を備えているプラットフォームなので、当然の結果かもしれません。
この利用初期段階での難易度はActiveCampaignと似ています。しかし、チームで仕事をしている、または十分な時間がある場合は、たいした問題にはならないでしょう。先にも述べたように、HubSpotは何よりもチーム向けのツールです。
それでも、HubSpotと様々なアプリの連携はとても簡単かつ直感的に行えて、ほぼどんなアプリでも5分程度で連携作業が終わります。他の多くのプラットフォームではもっと時間がかかるでしょう。
なお、役立つウェビナー、レッスン、有益な記事などから色々と学べるHubSpotアカデミーも備えています。
カスタマーエクスペリエンス
Trustpilotでは賛否両論のレビューがありますが、ターゲットオーディエンスの間では人気のようです。例えば、Hamptonの創設者の一人であサム・パール(Sam Parr)は、プロジェクト関連のすべての作業においてHubSpotを使っているようです。
Brevo
無料プラン: 1日300通のメール、連絡先500件
Brevoはリレーションシップマーケティング用の5in1プラットフォームで、数あるスイートの一つがメールマーケティングに特化しています。Brevoの無料プランは、大量送信をしない方やニュースレターを送信したい人に最適です。
Brevoの無料ニュースレターソフトウェアでは以下のことができます。
- 直感的なドラッグアンドドロップエディタを使ってモバイルフレンドリーなメールを作成
- HTMLエディタを使って一からメールをコーディング
- 40種以上のニュースレターメールテンプレートのいずれかを使用(どれも素敵で、様々な場面にぴったりのものが揃っています)
- AIアシスタンスで件名を生成
- リアルタイムでニュースレターのパフォーマンスを分析
さらに、カート放棄(カゴ落ち)のリマインダーを設定したり、公式WPプラグインを使って、BrevoをWordPressウェブサイトと連携させたりすることも可能です。
価格
Brevoの価格設定はスケーラブルなので、ほぼすべてのビジネスに適しています。以下をご覧ください。
プラン | 月額費用 | メールの制限 | 連絡先 | 主な機能 |
無料 | $0 | 1日300通 | 500件 | 自動化テンプレート、API/SMTP、ウェブフック、ドラッグアンドドロップエディタ |
Starter | $9 | 月5千通から | 最大500件 | 基本的なレポートと分析、24時間対応のメールサポート |
Business | $18 | 月5千通から | 500、1,500、または50万件 | A/Bテスト、高度な統計、電話サポート |
Enterprise | カスタム | カスタム | 無制限 | カスタマイズされたオンボーディング、優先サポート、高度な連携 |
メリット
- あらゆる場面に対応した自動化テンプレート
- B2Cマーケティング自動化に関する電子書籍(無料)
- トランザクションメール
- SMSマーケティング
- WordPressプラグイン
- セールスCRM(無料)
デメリット
- 上位階層のプランでのみ複数ユーザーの利用が可能です
ユーザーエクスペリエンス
Brevoのダッシュボードはとてもクリーンで、すべてが整然と配置されています。何かを探すのにあまり時間を費やす必要はなく、約15分でテストキャンペーンを立ち上げられました。その際、テンプレートにいくつかの問題がありましたが、それ以外はすべてスムーズに進みました。
この業界では自動化が非常に複雑なプラットフォームも一部ありますが(Mailjetのことです)、Brevoはその逆です。Brevoの自動化ビルダーは私が今まで試した中で最も直感的なものの一つで、ぜひ以下をご覧ください。
全体として、Brevoは最もユーザーフレンドリーなプラットフォームの一つだと言えるでしょう。学習曲線が急ではないので最初から使いやすく、広範なナレッジベースや無料の電子書籍なども備えています。
カスタマーエクスペリエンス
オンライン上の評判に関しては、MailerLiteと同様に、BrevoはTrustpilotや他のレビューサイトで非常にポジティブなレビューがあります。
また、SNSではBrevoの無料プランを称賛している人を多く見かけました。
Omnisend
無料プラン: 月500通のメール送信、連絡先250件、SMSは$1無料
Omnisendは、eコマースとメールマーケティングの作業を組み合わせたい人に最適なメールマーケティングとSMSのプラットフォームです。無料プランでは、オンラインショップのオーナー向けの多くの高度な機能を利用できます。以下、その一部をご紹介します。
- 250種以上のメールテンプレート
- Shopifyでのレビュー50件
- 事前構築されたワークフローとセグメント
- ポップアップ、サインアップフォーム、LPクリエーター
- 130以上の連携機能
- 販売とパフォーマンスレポート
- A/Bテストと自動化の分岐
Omnisendが提供する130以上の連携の大部分はShopifyやWooCommerceなどのeコマースプラットフォームとのものです。この点にご注意ください。これはネットショップオーナーにとっては大きなメリットですが、CRMやトラッキングソフトウェアを必要としている場合には、他のツールにした方がよいかもしれません。
価格
Omnisendの価格設定はフェアだといえるでしょう。以下をご覧ください。
プラン | 月額費用 | メールの制限 | 連絡先 | 主な機能 |
無料 | $0 | 月500通 | 250件 | メールとフォームのテンプレート/ビルダー、基本的なセグメンテーション |
Standard | $16 | 月6,000通 | 500件 | 高度な自動化、A/B/テスト、24時間対応のサポート |
Pro | $59 | 無制限 | 2,500件 | 優先サポート、専用IP、高度な分析 |
大規模送信 | カスタム | カスタム | カスタム | カスタム |
メリット
- 優れたセグメンテーションと顧客分析
- 高品質のメールテンプレートとフォーム
- 簡単な自動化
- SMS、プッシュ通知、メールの追跡
- 無料のマーケティングプレイブック
- 24時間対応のライブチャットとメールサポート(すべてのユーザー対象)
- 基本的なウェブサイトビルダー
デメリット
- 無料プランではメール送信と連絡先件数が制限されています
- eコマース以外の連携機能が多くありません
ユーザーエクスペリエンス
Omnisendが提供するメールテンプレートとフォームは、無料であることを考慮すると非常に優れているといえます。同様のものを持つ他のプラットフォームは、GetResponseくらいでしょう。(残念ながらGetResponseは、本記事のリストには選ばれませんでした)
さらに、メールでもランディングページでも、エディタは非常に使いやすいという印象を受けました。左側にはCTAボタンなどの一般的な要素があり、右側にはテーマ、オーディエンス、スケジューリングオプションがあります。
カスタマーエクスペリエンス
Omnisendは自社のカスタマーサポートを非常に誇りに思っているようです。その理由は、ネットで少し探ってみたらすぐ分かりました。Omnisendのカスタマーサービスは常にアクティブで、迅速に回答する上に、SNSではユーモアあふれる存在のようです。
Klaviyo
無料プラン: 月500通のメール送信、連絡先250件、150のSMS/MMSクレジット
Klaviyoは、無料プランで限られた量のメールを送信し、プッシュ通知機能を実装し、SMSメッセージを送信したいネットショップオーナー向けのメールマーケティングプラットフォームです。
Klaviyoの無料プランを使うと、通常のCRMやeコマースプラットフォームから配送・物流まで、350を超える連携機能にアクセスできます。例えば、これにより顧客のアクションと製品データを簡単に同期させることができます。
また、以下のマーケティング機能も利用できます。
- 毎月無料のSMS/MMSクレジット
- サインアップフォーム、LP、メールテンプレート
- メールマーケティング自動化
- リストセグメンテーション
- 最初の60日間のメールサポート
- 顧客行動のためのAIツール
Klaviyoの無料プランについて詳しくお知りになりたい場合は、この記事をご覧ください。
価格
ご存知かもしれませんが、最近Klaviyoは高価格帯への移行を決定しました。以下が更新された月額費用です。
プラン | 月額費用 | メールの制限 | 連絡先 | 主な機能 |
無料 | $0 | 月500通 | 501〜1,000通 | 60日間のメールサポート、 セグメンテーション、自動化、フォーム、連携 |
メール | $30 | 月1万通から | 501〜1,000通 | 上記のすべて + 高度なレポート、 A/Bテスト、高度なAI |
メールとSMS | $45 | 月1万通から | 501〜1,000通 | 上記のすべて + SMSマーケティング、高度なセグメンテーション |
メリット
- ミニマリスティックなデザイン
- SMSサポート
- プッシュ通知
- とても使いやすいメールビルダー
- 多数のメールとフォームのテンプレート
- 無料プランに含まれる自動化
- キャンペーンメールのA/Bテスト
- 350を超える連携機能
- 優れたオンボーディング体験
デメリット
- 連絡先件数が多い場合、安価ではありません
- あいにくAIツールは有料プランでのみ利用可能
ユーザーエクスペリエンス
Klaviyoを使ってみて最初に気づいたのは、ダッシュボードがとてもミニマリスティックで飾り気のないデザインだということです。
また、利用中のプラットフォームとの接続から連絡先のインポート、チームの招待まで、すべてをガイドする優れたオンボーディングプロセスがあります。
ターゲットを絞った製品レコメンデーションやユーザートリガーのトランザクションメールを送信するのも非常に簡単であることが分かりました。
また、Klaviyoのフォームテンプレートは、見栄えの良いものがたくさんあります。エディタではモバイルとデスクトップのバージョンを簡単に切り替えることができ、非常に直感的に使えます。編集したい要素をクリックし、左側のメニューで調整するだけで完了です!
カスタマーエクスペリエンス
SNSで、Klaviyoのカスタマーサポートチームがいつも素早く対応している様子を目撃しました。でも残念ながら、Klaviyoにサインアップした後の最初の60日間しかサポートは利用できません。
まとめ
これで、無料メールマーケティングプラットフォームがどんなサービスを提供しているか、大体お分かりいただけたかと思います。本記事のキーワードは無料なので、すべてのプラットフォームを試してみて、どれがあなたのビジネスに最適かを確認し、ぜひメールの送信を始めてみてください! 📨
追記 メールマーケティングの知識を広げることに興味がある場合は、ブログをぜひチェックしてみてください。以下のような記事をご用意しております。