徹底比較検証: 優良なトランザクションメールサービス7選

On 4月 14, 2025
2min read
Ketevan Bostoganashvili Technical Content Writer @Mailtrap
Piotr Malek Technical Content Writer @ Mailtrap

この1ヶ月ほど、私は人気のトランザクションメールサービスを比較検証する日々を過ごしてきました。まず数十ものツールを試した後、最もパフォーマンスの高い7つのプロバイダーを厳選しています。

この記事では、今回の調査で私が用いた比較基準と、基準をもとに最適なシステムを選ぶ方法について説明いたします。(方法論はこちらでご確認ください。

さらに、適切な情報に基づいてあなたが意思決定をできるように、各サービスの到達率についての詳細な結果を共有いたします。それでは、まずは7つのベストトランザクションメールサービスの概要から見ていきましょうましょ。

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優れたトランザクションメールサービスプロバイダー7選

  • Mailtrapメール配信プラットフォーム 高到達率と業界最高の分析機能を重視する開発チームに最適です。
  • SendGrid スケーラブルなソリューションをお求めのあらゆる規模の企業向け。
  • Mailgun トランザクションサービスとマーケティングサービスに対応する2イン1ソリューションをお探しの企業向け。
  • Brevo (旧Sendinblue) APIやSMTPだけでなく、多目的な統合オプションをご希望の個人および中小企業向け。
  • Amazon SES お手頃価格のソリューションをお探しで、すでにAWSインフラストラクチャをお使いの強力な開発チームがいる企業向け。
  • Postmark 機能ベースではなく、ボリュームベースの価格設定構造をお求めの企業向け。
  • Mailchimpトランザクションメール (旧Mandrill) すでにMailchimpをマーケティングプラットフォームとしてご利用の企業向け。
製品無料プラン価格
Mailtrap月ごとにメール1,000通20ドルから
SendGrid1日にメール100通19.95ドルから
Mailgun1日にメール100通15ドルから
Brevo1日にメール300通15ドルから
Amazon SES月ごとに3,000メッセージチャージ(最初の12ヶ月間)メール1,000通あたり0.10ドル(従量課金制)
Postmark 月ごとにメール100通15ドルから
Mailchimp Transactional Email*なし(無料トライアルはメール500通)20ドルから

*Mailchimpトランザクションメールは単体の製品ではなく、Mailchimpマーケティングのアドオンなので、Mailchimpマーケティングの価格(20ドルから)も考慮に入れる必要があります。

トランザクションメールサービスプロバイダーの比較基準

トランザクションメールサービスの効率を左右する要素はかなり色々とありますが、考慮すべき機能すべての詳細な概要を下記にまとめました。なお、分かりやすくご説明するために、重要度順に機能を取り上げています。

メールインフラストラクチャ

主にメールインフラストラクチャの3つの側面が、メールのパフォーマンスに大きく影響を及ぼします。ユーザートリガーメール(トランザクション)はほぼ瞬時に受信者に届くことが期待されているため、特に以下の項目に細心の注意を払う必要があります。

到達率

DKIM・SPF・DMARCのような主要な認証プロトコルを適用するSMTPサービスを選択されることをお勧めします。また、メールのパフォーマンスを大幅に向上させることができる以下のような高度な機能の有無もご確認ください。

  • バウンス追跡
  • 迷惑メール苦情の監視
  • 受信トレイプレースメントに関する洞察
  • Webhookベースのイベント通知

上記に加えて、一斉メール送信専用のSMTPストリームがあれば、より高い到達率とより良い受信トレイプレースメントにつながります。ただし、送信者レピュテーションは依然として重要な要素ですので、専用ガイドで詳細をご確認ください。

さらに重要なポイントとして、さまざまなSMTPプロバイダーの到達率パフォーマンスを公平に評価したいと考えました。そこで、Mailtrapチームは、この記事にリストされている上位5つのプロバイダーを使って独立したテストを実施しました。テスト条件と方法論は次のとおりです。

  • 無料プランのサブスクリプション
  • 共有IP環境
  • すべてのプロバイダーで同一のメールテンプレート
  • 正確な到達率追跡のためのシードテスト

以下が、テスト結果のまとめです。

サービスプロバイダー受信トレイプレースメントテスト結果
Mailtrap受信トレイ: 78.8%
タブ: 4.8%
スパム: 14.4%
不達: 2.0%
Amazon SES受信トレイ: 77.1%
タブ: 1.9%
スパム: 20.0%
不達: 1.0%
Mailgun受信トレイ: 71.4%
タブ: 3.8%
スパム: 23.8%
不達: 1.0%
SendGrid受信トレイ: 61.0%
タブ: 1.0%
スパム: 17.1%
不達: 20.9%
Postmark 受信トレイ: 83.3%
タブ: 1.0%
スパム: 14.3%
不達: 0.9%

テストの方法論と結果の詳細は、到達率比較ガイドをご覧ください。

プロからのヒント:配信されなかったメールの代償は、特に大規模な送信する場合、高くなる可能性があります。このトピックについては、こちらのブログ記事で深く掘り下げており、すべての数値と高レベルの概要解説をしております。(さらに、このボーナスビデオでは、プロダクトリードのOleksiiとMarTechのConstantin von Hoffman氏の議論をご覧いただけます)

信頼性

サービスの信頼性を評価するには、稼働時間を考慮する必要があります。ほとんどのサービスは、MailtrapのステータスページMailgunのステータスページのように、リアルタイムの稼働時間メトリクスを閲覧できる公開ステータスページを提供しています。また、少なくとも99%の稼働時間を保証するサービスレベル契約(SLA)を提供しているプロバイダーもあります。

もう一つの重要な要素はインフラストラクチャの冗長性です。これは、サービスの停止を防ぐために、ネットワーク、データセンター、IT環境全体で重要なコンポーネントを複製することを指します。この点を評価するには、プロバイダーのドキュメントで以下の詳細をご確認ください。

  • データセンターの分散 ネットワークが地理的に分散していると、より良い回復力を保証できます。
  • バックアップメカニズム フェイルオーバーシステムや自動バックアップが言及されているか調べてみてください。
  • 高可用性対策 ロードバランシングやデータベースレプリケーションは、稼働時間を維持し、迅速なメール配信を保証するのに役立ちます。
  • セキュリティ標準への準拠 ISO 27001やSOC 2などの認証は、バックアップとディザスタリカバリのベストプラクティスへの準拠を示しています。

注意 セキュリティ上の理由から、一部のサービスプロバイダーは(セキュリティ標準への準拠を除く)インフラストラクチャの冗長性について、あえて透明性を欠く記述にしている場合もあります。これは決して否定的なことではなく、気になる場合は、プロバイダーにいつでも情報提供を求めることができます。

スケーラビリティ

スケーラブルなメールサービスは、特に大量にメールを送信する場合に高速な配信速度を維持し、ダウンタイムを防ぐために不可欠です。トランザクションメールの需要が急増した場合も同様です(例えば登録者数が指数関数的に増加したときなど 😀)。

強調しておきますが、この記事に記載のサービスはすべてがスケーラブルですが、もしサービスがスケーラブルでない場合、配信でボトルネックがあると、チャーン(顧客離れ)が発生してしまい、ビジネスのブランドに悪影響が出てしまいます。

プロバイダーのスケーラビリティの評価方法は次のとおりです。

  • 料金プランのボリューム制限を確認 特定のプランの制限に加えて、通常メール1000通ごとに0.50ドル〜2ドルの間の超過料金が発生するので、これも忘れずに考慮する必要があります。
  • 専用IPオプションを評価 必要に応じて、プロバイダーが専用IPを提供しているか確認し、関連コストをチェックしてください。通常「Pro」以上のプランには専用IPが含まれていますが、月に10万通未満のメールを送信する場合、専用IPを使う意味はあまりないでしょう。
  • 過去のパフォーマンス問題を調査 ステータスページにアクセスし、「パフォーマンスの低下」や「メール配信の遅延」などのインシデントのログを確認してください。これらは、高負荷下でのスケーラビリティの問題を示唆する可能性があります。
  • APIレート制限を確認 API経由でメールを送信する場合は、レート制限を確認してください。小規模な送信者は通常1〜5 RPS(秒間リクエスト数)が必要ですが、比較的大規模の送信者は、一斉送信メールキャンペーンを効率的に処理するためには少なくとも500〜1,000 RPSが必要です。

価格

料金は通常、送信するメールの数と保有する連絡先の件数によります。ただし特に下位プランでは追加の制限があるので、自動化やセグメンテーション機能を使えなかったり、データ保持期間が短かったりするかもしれません。

どのプランがあなたのビジネスに最適かを判断するためには、ニーズ、現在の技術スタック、および望ましいメールワークフローを慎重に評価する必要があります。それでも、いくら支払うことになるか、より全体像を把握いただけるように、いくつかの数値と概算見積もりを以下に提示いたします。

うまく設計された価格構造のサービスの場合、最上位プランに移行せずに、段階的なスケーリングを可能です。たとえば、SMTPプロバイダーが基本プランでは月額10ドルでメール1,000通、ビジネスプランでは月額100ドルでメール10万通というプランしか提供していない場合、メールが1万通必要なユーザーは、必要以上に大きく高価なプランに縛振られてしまう可能性があります。

さらに宣伝されているメール1,000通あたりの料金だけでなく、正常に配信されたメールあたりのコストを計算することも大切です。この際には、到達率を考慮に入れてください。たとえば、Mailtrapが91%の到達率を報告し、メール1,000通あたり1.50ドルを請求する場合、下の式を使うと実際のコストを把握できます。

Mailtrapのグラフィック:配信成功メールあたりの実効コスト計算式

このアプローチをとれば、理論的な送信能力だけでなく、実際のメールパフォーマンスのコストを把握できます。

トランザクションメール送信

最初に確認すべきことの一つは、Python・PHP・Node.jsなど、複数のプログラミング言語に対応する堅牢なAPIとSDKの有無です。

APIドキュメントを確認し、それがよく構成されているか、手順を追いやすいかをチェックすると良いでしょう。また、オンラインのディスカッションやレビューを調査して、到達率や統合の容易さについての口コミも確認します。

でも、そもそもなぜAPIに注意を払う必要があるのでしょうか?

APIを使うとプログラマティックオートメーションが可能になり、メール送信をアプリやサービスに直接統合できるようになるからです。その結果、ユーザートリガーメールがすべてのメールクライアントで確実にうまく機能するようになり、信頼構築につながり、ブランドイメージの強化にも役立ちます。

さらに、以下の機能の有無も確認が必要です。

  • 高度な分析と到達率に関するインサイト メールのパフォーマンスに関するリアルタイムの統計とアラートを提供してくれるので、エンゲージメントの追跡、到達率の問題の特定、トランザクションメールの微調整に便利です。
  • メールログ保持期間 より長い送信履歴(15〜30日)へのアクセスは、監査、トラブルシューティング、メールトレンドの分析に有益です。
  • 既成のトランザクションテンプレート 動的コンテンツ、変数、画像を用いてメールを迅速にパーソナライズするために便利な機能で、メール作成プロセスを合理化するのにも役立ちます。
  • SMTP連携 APIに加えて、十分に文書化されたSMTPワークフローが必要です。統合を容易にしてくれる既製のコードスニペットを提供するサービスが理想的です。

ヒント この記事はトランザクションメール(ユーザートリガー)のみに焦点を当てていますが、ほとんどのプラットフォームはメールマーケティングサービスも提供しています。これについて詳細情報が必要な場合は、以下の記事をお読みください。

セキュリティとコンプライアンス

機密データを保護し、顧客の信頼を維持するためには、セキュリティとコンプライアンスの優先が必須です。これを怠ると、コンプライアンスとセキュリティの不備が数百万ドルの罰金につながってしまう可能性があります。そんな状況を避けるためにも、以下を確認しましょう。

  • 業界認定 情報セキュリティ管理システムの国際標準を設定するISO/IEC 27001、または一定期間のセキュリティ管理の有効性を評価するSOC 2 Type IIなどの認証を取得しているプロバイダーを選択することをお勧めします。
  • データ保護規制 EU居住者向けの一般データ保護規則(GDPR)や米国の医療データに関する医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(HIPAA)など、関連するデータ保護法に準拠していることを確認してください。
  • 高度なセキュリティ機能 送信中および保管中のデータを保護するためのエンドツーエンド暗号化の有無をお調べください。不正アクセスを制限するための堅牢なアクセス制御や、脆弱性を特定して対処するための定期的なセキュリティ監査は、歓迎すべき追加機能です。

AI・メール自動化・連携

AIの統合、メールの自動化、システムの連携があると、メール業務が強化され、受信者に合わせたメッセージの調整も容易になります。これらを評価する方法は次のとおりです。

  • AI搭載機能 メール配信とコンテンツを最適化してくれる人工知能を使えるサービスをお探しください。たとえば、Mailtrapのメールビルダーには、件名、コンテンツ、メール形式などを最適化するためのAI強化ツールが多数備わっています。
  • メール自動化 効果的な自動化ツールは、タイムリーで関連性の高い顧客とのやり取りに不可欠です。SendGridなどのプロバイダーは、包括的な自動化機能を提供しており、コミュニケーションプロセスを合理化するトリガーやワークフローの設定が可能です。これは通常、広範なコーディングなしで行えます。
  • システム連携 メールサービスが、CRMシステム、Eコマースプラットフォーム、コンテンツ管理システムなど、既存のプラットフォームとシームレスに連携できるかどうかをご確認ください。たとえば、MailchimpはCanvaとのパートナーシップを拡大したので、ユーザーがCanvaで作成したコンテンツをMailchimpに直接統合できるようになっています。

ユーザーエクスペリエンス(UX)

ユーザーエクスペリエンスを客観的な評価は、個人の好みや統合を担当する専門家の経験に左右される可能性があるため、簡単ではありません。ですがこの記事では、おおよその使いやすさを理解するのに役立つ2つの普遍的な特性を特定しました。

  • 直感的なインターフェース ユーザーフレンドリーなダッシュボードがあると、メールキャンペーンの管理が簡素化され、効率的に機能をナビゲートして利用できます。たとえばMailtrapでは、全体像を把握できる1つのダッシュボードにすべての重要なデータをまとめています。そのため、ワンクリックで詳細レポートにアクセスでき、補助機能へも容易にアクセスできるようになっています。
  • 包括的なオンボーディング 各トランザクションメールサービスは、チュートリアルやドキュメントを含む、詳細かつ簡単なオンボーディングプロセスを提供しているはずです。これがきちんとしていれば、セットアップと統合のフェーズは、さくさくとこなせるでしょう。たとえばMailtrapでは、オンボーディングウィザード、詳細な統合ドキュメント、ビデオチュートリアルをご利用いただけます。

カスタマーエクスペリエンス

カスタマーエクスペリエンスを効果的に評価するには、以下の点の検討をお勧めします。

  • ユーザーレビュー G2のようなウェブサイトは、検証済みのユーザーによる最新製品レビューを提供しているので、顧客満足度を理解し、潜在的な問題を特定するのに便利です。
  • 専門家の評価 ニッチなブログなどのリソースは詳細な評価とアプリテストを行っているので、優れたトランザクションメールサービスについて役立つ洞察を提供してくれます。
  • コミュニティディスカッション フォーラムやオンラインディスカッションに参加することで、他企業の体験や利用のヒントなどを得られるので、特定のサービスのサービスの実態について把握できます。

最高のトランザクションメールサービスプロバイダー:Mailtrapメール配信プラットフォーム

免責事項: 価格と製品評価は執筆時点のもので、このブログ記事をお読みの時点では変更されている場合があります。また、記載されているすべての価格は月額サブスクリプションのもので、年間プランでは異なる場合があります。

G2: 4.8Capterra: 4.8

Mailtrapメール配信プラットフォームは、ユーザーの皆様の収益を上げるように設計されたツールで、高到達率と詳細な分析に重点を置く開発チームに最適です。

Mailtrapは、メール配信APISMTPサービス、およびNode.jsRubyPHPPythonElixir用の既製SDKを提供しております。

アカウントの作成は非常に簡単です。サインアップページに移動し、登録方法を選択し、空のフィールドを埋めるだけ終わりです。

Mailtrapメール配信プラットフォームのホームメニュー
出典:Mailtrapウェブアプリ

アカウントの準備ができたら、Sending Domains(送信ドメイン)に移動してドメインを追加し、検証します。このステップは、ドメインの所有権を確認し、認証プロトコルを設定するために必須です。後者は高到達率を達成するのに役立ち、現在GoogleYahoo!の必須要件となっています。

Mailtrapメール配信プラットフォームDNSレコード設定メニュー
出典:Mailtrapウェブアプリ

ドメインの追加と検証に関する詳細な手順については、この記事をお読みになるか、アプリ内のビデオをご覧ください。

ドメインが検証されたら、メールの送信を開始できます。

なおMailtrapでは、人気のプログラミング言語とフレームワーク用のサンプル構成を備えたSMTPおよびAPI統合オプションがあります。Mailtrapを統合し、APIまたはSMTPでメールを送信する方法については、このプレイリストをご覧ください。

さらにMailtrapは、別のソリューションから移行する場合の移行ガイドもご用意しております。SendGridMailgunMailchimpトランザクションメールAmazon SESからの乗り換え方法をご確認ください。スムーズかつ段階的に移行するために、アプリがRubyで構築されている場合は、ActionMailer Balancer gemをお使いください。

Mailtrapメール配信プラットフォーム統合選択メニュー
出典:Mailtrapウェブアプリ

Mailtrapの最も重要で便利な機能の1つは、トランザクションメールと一斉送信メール用の個別のストリームです。これは、高い到達率を維持するのに役立ちます。

さらにMailtrapにはトランザクションメールテンプレートも備わっています。これらはプラットフォーム内で作成・保存でき、後でAPI呼び出しを通じて参照できます。なおテンプレートはhandlebarsエンジンで動作し、変数をサポートしています。

もう1つの便利な機能は、ドリルダウン(詳細)レポートと全体像を把握できるダッシュボードを備えた実用的な分析機能(アクショナブル・アナリティクス)です。ドリルダウンレポートは、メールカテゴリとメールボックスプロバイダーごとにご利用いただけ、統計はカテゴリ、プロバイダー、ドメイン、ストリームごとにフィルターにかけられます。

さらに、ユニーク開封率、配信率、クリック率、バウンス率、スパム苦情を追跡できます。

Mailtrapメール配信プラットフォーム統計概要ダッシュボード
出典:Mailtrapウェブアプリ

機能

  • トランザクションメールと一斉送信メール用の別々のストリーム
  • SMTP、API、SDK
  • 実用的な分析機能を備えた詳細な統計
  • トランザクションメールテンプレート
  • 最大30日間のメールログ
  • 予期しない送信問題を検出するための到達率アラート
  • 抑制管理
  • Webhook
  • 大量送信者向けの自動ウォームアップ付き専用IPアドレス
  • メールキャンペーン

長所

  • 料金プランに関係なく、良質なカスタマーサービス
  • 99.9%のサーバー稼働時間
  • アプリ内インターフェースが直感的で分かりやすい
  • 高い到達率
  • 読みやすいダッシュボード
  • 必須機能はすべての料金プランで利用可能
  • メールボリュームが増加した場合、プランを変更すればスケールできます

短所

  • 非開発チーム向けのプラグインや既製の統合オプションが不足しています

価格

  • 無料プラン: 月ごとにメール1,000通
  • 有料プラン: 月ごとにメール1万通のプランは10ドルから
  • 追加のメール1,000通: 1ドル以下

利用可能なプランと機能の詳細は、価格表をご覧ください。

SendGrid

G2: 4.0Capterra: 4.2

SendGridは、最も人気のあるトランザクションメールサービスプロバイダーの1つで、マーケティングオートメーションやセグメンテーションなどを必要とする多様なチームに適したメールマーケティングツールを提供しています。

SendGridウェルカムメニューダッシュボード
出典:SendGridウェブアプリ

なお(ほとんどのトランザクションサービスプロバイダーと同様に)SendGridのメール配信APIは開発者向けのツールです。ただし、技術的な専門知識があってもドキュメントを理解するのが難しい場合があることにご注意ください。

SendGridのメール配信APIの素晴らしい点は、分析機能です。このプラットフォームで追跡および分析できないものはほとんどありません。でも、設定やすべてのダッシュボードと統計を理解するのに急な学習曲線が必要だという欠点もあります。またメールパフォーマンスの全体的な概要を示す統一されたダッシュボードも備わっていません。そのため、アナリティクス(分析)がやや散在しています。

さらに、いくつかの必須機能は、比較的高額なプラン専用になっています。たとえば、サポートチームの応答時間とサポートの形態はプランによって異なります。

さて、少し利己的に聞こえるかもしれませんが、SendGridとMailtrapおよび他の競合他社との詳細な比較が必要な場合は、こちら◀️をクリックしてください。また、SendGridからの移行をご検討の場合は、SendGridとMailtrapの比較をこちらでご覧いただけます。

機能

  • SMTP、API、サードパーティの統合オプション
  • 詳細な分析が可能な多様なダッシュボードと統計
  • メール検証API
  • ドラッグアンドドロップおよびHTMLエディタを備えた動的メールテンプレート

長所

  • 他のプラットフォームやサービスへの接続が簡単
  • 包括的な統合ガイド、チュートリアル、APIドキュメント
  • 送信者レピュテーションの継続的な監視

短所

  • いくつかの必須機能が高額プランでのみ利用可能
  • サポートが遅い
  • 時折ダウンタイムがある

価格

  • 無料プラン: 1日あたりメール100通
  • 無料トライアル: あり
  • 有料プラン: 月ごとにメール5万通のプランは19.95ドルから
  • 追加のメール1,000通: 1.33ドル以下

Mailgun

G2: 4.2 ⭐ Capterra: 4.3

Mailgunを使うと、さまざまな種類のトランザクションメールやマーケティングキャンペーンを送信・追跡・最適化できます。

ちなみに最近Mailgun Send、Mailgun Optimize(メール到達率ツール)、およびMailgun Validateで構成される製品スイートが発表されました。

ここでは、統合プロセスを容易にするための指示とコードサンプルを備えたAPI、またはSMTPメソッドを可能にするMailgun Sendに焦点を当てていきます。

Mailgun Send統合メニュー
出典:Mailgunウェブアプリ

Mailgun Sendの特徴の1つは、直感的な分析ダッシュボードです。また、ドラッグアンドドロップおよび/またはHTMLエディタを使って、プラットフォーム上にテンプレートを作成・保存できます。マーケティングキャンペーンの用途にはテンプレートが少し制限されていると感じましたが、簡単な注文確認メールやその他のトランザクション通知には十分でしょう。

もう1つの便利な機能は、米国とEUのリージョンを切り替えるオプションで、それぞれに異なるSMTPおよびAPIエンドポイントがあります(有料プランでご利用可能です)。

Mailtrapと同様に、Mailgun Sendの設定には技術的な専門知識が必要です。でもMailtrapのドキュメントの方が理解しやすく、手順を追いやすいと感じました。Mailgunとその競合他社の詳細な比較については、このブログ記事をぜひご覧ください。

機能

  • 送信時間最適化
  • メール検証(Foundationプランのアドオン、Scaleに含まれます)
  • API・SMTP統合、ならびにCRM、CMS、Eコマース、その他のプラットフォームとのサードパーティ統合
  • メールテンプレート
  • メール追跡と分析

長所

  • 別のプラットフォームに切り替えることなくメールを検証できる機能
  • 幅広いサードパーティ統合の選択肢
  • 高い到達率
  • 異なる種類のメールにサブドメインを使用することが許可(推奨)されています

短所

  • サポートが遅い
  • メールコンテンツでログを検索できない(ただしタグによる検索はサポートされています)
  • プラットフォームにいくつかのバグがある(おそらく新機能の追加によるものでしょう)

価格

  • 無料プラン: あり(1日あたりメール100通)
  • 無料トライアル: 30日間(Foundationプランの場合)、5万通の無料メール
  • 有料プラン: 月ごとに1万通のプランは15ドルから
  • 追加のメール1,000通: 1.80ドル〜1.10ドルまで

Brevo (旧Sendinblue) 

G2: 4.5 ⭐ Capterra: 4.6

Brevo(旧Sendinblue)はマーケティングプラットフォーム、コミュニケーション、セールスプラットフォーム、トランザクションメール製品を備えたCRMスイートです。

Brevo設定メニュー
出典:Brevoウェブアプリ

統合オプションにはSMTPとAPIが含まれており、ウィザード自体にPostfixとPHPの例があります。さらに、Brevoのトランザクションメールには、複数の言語とフレームワーク用の公式SDKが備わっています。

プロからのヒント Brevoでは送信ドメインを追加または検証せずにメールを送信できる上に、無料のメールアドレスを使用できます。でも(特にGoogleやYahooのメールを使うと)到達率に悪影響を与えてしまうので、お勧めしません。

したがって、Brevoをトランザクションメールプラットフォームとして選択する場合は、送信ドメインを追加し、DKIM、SPF、およびDMARCで認証してください。

インターフェースおよびドキュメントは非常にユーザーフレンドリーです。でも、「トランザクション」の下にあるかと思った一部のパラメータが、プロファイルメニューに配置されていました。そのため、使い始めは少し混乱する可能性があります。

Brevoアカウントドロップダウンメニュー
出典:Brevoウェブアプリ

いずれにしても、Brevoのトランザクションメールはお手頃価格のソリューションです。特にBrevoをマーケティングツールとしてすでに使用している場合には便利でしょう。

機能

  • コードおよびドラッグアンドドロップエディタを備えたトランザクションメールテンプレート
  • メール追跡と分析
  • SMTPリレー、API統合、プラグイン
  • カスタマイズされたログ保持期間

長所

  • すべての階層で全機能が利用可能なボリュームベースの価格設定構造
  • 設定と使用が簡単
  • 寛大な無料プラン

短所

  • メールテンプレートのデザインオプションが限られています
  • いくつかの必須機能がメニューに隠れています

価格

  • 無料プラン: 1日あたりメール300通
  • 無料トライアル: なし
  • 有料プラン: トランザクションメール単体で月ごとにメール2万通のプランは15ドルからですが、マーケティングプランでメールクレジットを使ってトランザクションメールを送信することもできます。
  • 追加のメール1,000通: 該当なし

Amazon SES

G2: 4.3 ⭐ Capterra: 4.7

Amazon SES (Simple Email Service) は、トランザクションメールを送信するにあたり最も費用対効果の高いオプションの1つです。無料プランも提供しており、特にすでにAWSインフラストラクチャとEC2を使用している場合に便利でしょう。

Amazon SESアカウントダッシュボード
出典:Amazon SESウェブアプリ

最初の12か月間は、メッセージサービスを無料で3,000件利用できます。これには受信メール、送信メール、およびVirtual Deliverability Managerが含まれます。無料トライアル後は、メール1,000通あたり0.10ドルが課金されます(追加料金が適用されます)。

注意:Amazonの価格設定構造は一般的にかなり細かくなっていて、無料トライアル中でもデータ転送料金と購入したアドオンの料金が発生します。よって、正確の費用を把握するためには、Amazon SESの料金表を確認されることをお勧めします。

SESは専用IP(追加料金)、レピュテーションメトリクス、基本分析、抑制管理、およびメールテンプレートを提供しています。トランザクションメッセージには信頼性がありますが、AWSは明らかに基本的なメール機能を求めている技術チーム向けです。

Amazon SESとその代替案についてもっと知りたい場合は、ぜひこのブログ記事をお読みください。

機能

  • SMTPサーバー、堅牢なAPI・SDK
  • レピュテーション監視
  • ダッシュボードとオプションの自動最適化を備えたVirtual Deliverability Manager
  • 一斉送信メールとトランザクションメールを送信する機能
  • サーバーのリージョンを選択する機能

長所

  • 競合他社と比較してお手頃な価格
  • 堅牢なセキュリティ機能と迷惑メール対策
  • スケーラビリティが高い
  • 受信メッセージをサポート

短所

  • カスタマーサービスが遅い
  • 分析の設定が難しい

価格

  • 無料プラン: 月ごとにメッセージ3,000件(最初の12か月間)
  • 無料トライアル: なし
  • 有料プラン: メール1,000通あたり0.10ドルの従量課金制価格モデル(追加料金が適用されます)。

Postmark

G2: 4.6 ⭐ Capterra: 4.8

Mailtrapと同様にPostmarkは、一斉送信メールとトランザクションメールの両方を送信できるプラットフォームで、別々のストリームを備えています。

Postmarkサーバーメニュー
出典:Postmarkウェブアプリ

Postmarkのインターフェースは非常にシンプルですが、機能の命名法が他のプラットフォームとは少し異なります。たとえば、デフォルトページはServers(サーバー)と呼ばれていて、実際のサーバーとは接続されていないプロジェクトとして機能します。これには最初は少し混乱するかもしれませんが、説明ビデオとスタートガイドを利用できます。

各サーバー(またはプロジェクト)内には3つのストリームがあり、以下がその名称です(Broadcast(一斉送信)、Inbound(受信)、Transactional(トランザクション))。

トランザクション用のストリームには、さまざまなプログラミング言語とフレームワーク用の公式およびコミュニティライブラリを備えたSMTP・API統合が備わっています。Zapierを介したプラグインとさまざまな統合も提供されています。

Postmarkの注目すべき利点の1つは、送信するメール数に基づいて課金される価格設定構造です。つまり特定の機能に基づいて課金されるシステムではありません。でも必要に応じて専用IPを別途購入する必要があることにご注意ください(IPあたり月額50ドルで、月に30万通以上のメールを送信するユーザーが利用できます)。

機能

  • バウンスAPIをテストするためのサンドボックスサーバー
  • トランザクションメールと一斉送信メール用の別々のストリーム
  • 包括的でよく構成されたドキュメント
  • さまざまな種類のWebhook
  • 抑制管理
  • 分析

長所

  • 高到達率
  • 幅広いライブラリと統合オプションの選択肢
  • メールテンプレート
  • よく文書化されたAPI

短所

  • 専用IPが価格に含まれていません

価格

  • 無料プラン: なし
  • 無料トライアル: あり
  • 有料プラン: 月ごとにメール1万通のプランは15ドルから
  • 追加のメール1,000通: 1.8ドル以下

Mailchimpトランザクションメール (旧Mandrill)

G2: N/A ⭐ Capterra: 4.5 (the whole platform) ⭐

Mailchimpのトランザクションメールはスタンドアロンツールではなく、トランザクション指向のアドオンです。Mailchimpマーケティングティンプラットフォームのサブスクリプション(Standard、Premium、Legacy)なしでは使用できないため、このトランザクションメールツールはMailchimpユーザーにのみ適しています。

Mailchimpトランザクションメール設定メニュー
出典:Mailchimpトランザクションメール設定メニュー

セットアッププロセスは他のトランザクションプロバイダーと似ていますが、少し古いUIを使っています。ですがトランザクションメールにはしっかりとした分析、インバウンドルーティング、Webhook、抑制管理(拒否リスト)、カスタマイズ可能な設定が備わっています。

トランザクションメール配信サービスのみが必要な場合はこのツールをお勧めしませんが、Mailchimpのアドオンとしてはかなりうまく機能します。ユーザートリガーメールを大規模に送信する場合は、コストが急速に増加する可能性があるのでご注意ください。

機能

  • SMTP・API統合
  • カスタマイズ可能な送信ドメイン設定
  • 比較を作成する機能を備えた分析
  • APIログ
  • Webhook
  • 抑制管理(拒否リスト)

長所

  • テストモードを使って、本番環境でメールを送信する前に設定をテストできます
  • レピュテーション低下またはWebhook障害のメールアラート
  • 送信者レピュテーション追跡
  • トランザクションメールのA/Bテスト(スプリットテスト)
  • メールテンプレートを作成するためのコードエディタ

短所

  • Mailchimpマーケティングプラットフォームと一緒に使う必要があります
  • 競合他社と比較して高価
  • UIが古い

価格

  • 無料プラン: なし
  • 無料トライアル: あり(メール500通)
  • 有料プラン: 月ごとにメール2万5,000通のプランは20ドル(ブロックベースの価格設定構造があり、大量送信者の場合はブロックあたりの価格が低くなります)さらにマーケティングプラットフォームのサブスクリプション(20ドル〜)が必須です
  • 追加のメール1,000通: 該当なし

注意:ほとんどのレビューはMailchimp全体に関するものであり、特にトランザクションメールに関するものではありません。

まとめ

以上、最高のトランザクションメールサービスを選ぶための情報とリソースについて説明いたしました。最後に、上で触れた基準とは別に、次の要素も考慮することをお勧めします。

  • 支払い設定 月額プランと従量課金制オプション、月額請求と年間請求のどちらを希望されるか。
  • 送信するメールの種類 トランザクションメールのみを送信するのか、それとも一斉送信メールやマーケティングメールも送信する予定か。前者の場合は、トランザクションメールに焦点を当てたプラットフォームを選択すると良いでしょう。後者の場合は、両方を提供するプロバイダー、特に1つのプランまたはフロー内で3つすべてを組み合わせるプロバイダーの検討をお勧めします。

そして、メールを受信者に送信する前に、Mailtrapのメール送信テストのような専用ツールでテストするのを忘れないでください。このツールを使えば、HTML/CSSを簡単に検証したり、スパムスコアを確認したり、アプリのメール送信機能をテストしたりできます。

テストが完了したら、Mailtrapのメール配信API/SMTPと組み合わせて、インフラストラクチャのテスト・送信・制御をすべてを1か所で行いましょう。

Article by Ketevan Bostoganashvili Technical Content Writer @Mailtrap

I’m a Technical Content Writer with more than 5 years of experience and passion to cover software engineering topics. I mostly write about email infrastructure and create code-rich guides about sending and testing emails, but I also love writing about result-driven email marketing.

Article by Piotr Malek Technical Content Writer @ Mailtrap