SMTPサーバーはメール送信に欠かせない要素です。マーケティングキャンペーン、ニュースレター、シンプルなウェルカムメール、トランザクションメールなど、大量配信を簡単に処理できます。しかし、適切に運用するためには強力なインフラが必要です。
幸いなことに、ほとんどのメールサービスプロバイダー(ESP)は無料のSMTPサーバーを提供しているので、まずはこれらのサーバーの活用が有効です。そうすればビジネスが成長するにつれて、有料プランに移行してインフラを拡張することも可能です。
弊社は多数の無料SMTPサーバーを分析した結果、信頼できる13のサーバーをピックアップしました。この記事ではこれらをご紹介していきます。
クラウドベースのSMTPサーバーが必要ですか?
以下の記事では、クラウドベースのSMTPサーバーについて説明していきます。これは、多くの企業やスタートアップに最適なオプションです。というのも、自社ホスト型のSMTPサーバーに比べてリソースをあまり必要としないからです。自社ホスト型のSMTPサーバーは通常、大企業でなければ配置できないものです。それでも大企業はクラウドベースのサービスを選んでいます。主な理由は以下の通りです。
- 費用対効果:クラウドベースのサーバーはお得です。それと比べると自社のメールインフラの構築・維持には、はるかに多くの費用がかかります。さらに、以下でご紹介するオプションを使えば、無料のサブスクリプションプランを活用できます。
- 配信到達性(デリバラビリティ):クラウドベースのSMTPサービスにはセキュリティメカニズムと迷惑メール対策が組み込まれています。これにより、メールがスパムフォルダではなく受信トレイに届くことが保証されます。この点については、配信到達性(デリバラビリティ)についてのブログ記事で詳しく説明しています。
- スケーラビリティ:あなたのメールキャンペーンには数千、さらには数百万人の受信者がいるかもしれません。クラウドベースのインフラはスケーラビリティを念頭に設計されているため、この点でも問題ありません。配信の遅延を引き起こすことなく、増え続けるメール配信ニーズに簡単に適応可能です。
- セキュリティ:クラウドベースのSMTPサーバーは物理的に損傷することがなく、仮想的な脅威に対して非常に安全です。一方、オンプレミスのサーバーは物理的な損傷に対する保護が必要で、デジタル攻撃に耐えるために非常にうまく設定する必要があります。
SMTPサーバー、SMTPリレー、SMTPサービスの違いとは?
SMTPサーバーとは、Simple Mail Transfer Protocolを使用してメールを送信または中継するコンピュータプログラムやアプリケーションです。
技術的な観点から見ると、SMTPリレーとは、メールサーバー間でメールを配信するプロセスです。SMTPリレーは大量メール、トランザクションメール(パスワードリセットや登録確認など)、ニュースレターなどを送信するために不可欠です。メールマーケティングの文脈では、SMTPリレーサービスは通常、実際のSMTPサーバーを指します。
SMTPサービスは、1つまたは複数のSMTPサーバーを含む既製のメールインフラ全体を示す一般的な概念です。この場合、ESPはSMTPサービスプロバイダーと見なされます。
無料SMTPサーバーを提供するプロバイダー:比較表
名前 | プロバイダーの種類 | 無料のメール数 | 価格設定 |
Gmail SMTPサーバー | SMTPサーバー | 1日500通のメール | – Google Workspace Business Starter($6/ユーザー/月) – Google Workspace Business Standard($12/ユーザー/月) – Google Workspace Business Plus($18/ユーザー/月) – Enterpriseプラン(2,000通のメールおよびのべ2,000の外部受信者/日) |
Mailtrap | メール配信プラットフォーム | 月1,000通のメール | – Basic($15/月から、1万通のメール) – Business($85/月から、10万通のメール) – Enterprise($750/月から、150万通のメール) – カスタムプラン(5百万通以上のメールのカスタムオファー) |
MailerSend | メール送信サービス | 月1万2,000通のメール | – プレミアムプラン($25から、月5万通のメールおよび追加の1,000通のメールごとに$0.90) – エンタープライズプラン(カスタムプラン) |
Elastic Email | メール送信サービス | 1日100通のメール | 従量課金制: – Email API(1,000通ごとに$0.10、1日ごとに$0.50) – Email API Pro(1,000通ごとに$0.15、1日ごとに$1) 月額プラン(メールマーケティング機能付き): – マーケティングプラン($18/月から、5,000のコンタクト) – マーケティングプロプラン($60/月から、10,000コンタクト) |
Mailjet | メール送信サービス | 月6,000通のメール(1日200通) | – エッセンシャルプラン($15から、月1万5,000通のメール) – プレミアムプラン($25から、月1万5,000通のメール) – エンタープライズプラン(カスタムオファー、50万通以上のメール) |
TurboSMTP | SMTPサーバー | 月6,000通のメール(1日200通、12ヶ月間) | 従量課金制: – $49から、5万通のメール(1年間有効) 月額プラン: – ベーシックプラン($14.95から、月5万通のメール) – プロフェッショナルプラン($79.95から、月20万通のメール) – エンタープライズプラン(カスタム価格設定、200万通以上のメール) |
Mailgun | メール送信サービス | 1ヶ月間で5,000通のメール(1日300通) | – ファウンデーションプラン($35/月から、5万通のメール) – スケールプラン($90/月から、10万通のメール) – カスタムプラン(カスタムメールボリュームおよび価格設定) |
Sendinblue | マーケティングプラットフォーム | 1日300通のメール | マーケティングプラン: – スタータープラン($25/月から、2万通のメール) – ビジネスプラン($65から、2万通のメール) – エンタープライズプラン(カスタムメールボリュームおよびプライシング) トランザクションメールプラン:$15/月から、2万通のメール |
SendPulse | マーケティングプラットフォーム | 無料マーケティングプランで月1万5,000通のメール 無料トランザクションメールプランで月1万2,000通のメール | マーケティングプラン: – 月額サブスクリプション($9.97/月から、500コンタクト) – 従量課金制($25.80から、1万通のメール) トランザクションメール: – 月額サブスクリプション($8.15/月から、2万5,000通のメール) – 従量課金制($12.22から、1万通のメール) 注意:SendPulseの公式価格はロシアルーブルの通貨を使用しています。USドルには弊社が手動で換算したため、為替レートによって多少の違いが生じる可能性があります。 |
SendGrid | メールサービスプロバイダー | 1日100通のトランザクションメール マーケティングキャンペーン用に2,000コンタクトと月6,000通のメール | Email API: – エッセンシャルプラン($19.95/月から、5万通のメール) – プロプラン($89.95/月から、10万通のメール) – プレミアプラン(カスタムオファー) マーケティングキャンペーン: – ベーシックプラン($15/月から、1万5,000通のメールと5,000コンタクト) – アドバンスプラン($60/月から、5万通のメールと1万コンタクト) |
Amazon SES | メール送信サービス | Amazon EC2でホストされているアプリから月62,000通のメール | 従量課金制: – 1,000通ごとに$0.10 – メールのデータ1GBごとに$0.12 – 専用IPアドレスは$24.95/月 |
SMTP2GO | SMTPサーバー | 月1,000通のメール | – スタータープラン($10/月から、1万通のメール) – プロフェッショナルプラン($75/月から、10万通のメール) – プレミアプラン(カスタムプライシング、月300万通以上のメール) |
Netcore Email API(旧Pepipost) | SMTPサーバー | 最初の30日間は無料で30,000通のメールその後、毎日100通無料 | – $17.50/月から、150,000通のメール – $59.50/月から、40万通のメール – $101.50/月から、60万通のメール … – $311.50/月から、200万通のメール |
Gmail SMTPサーバー
まずは最も有名な無料SMTPサービスから見ていきましょう。Gmailアカウントを持っている誰でもが、Googleの無料SMTPサーバーを使用してメールを送信できます。つまり、個人的なメッセージだけでなく、通知、コンタクトフォーム、その他のウェブアプリに必要なものすべてにGmail SMTPサーバーを使用できます。
GoogleのSMTPサーバーのサービスは、大量のメールを送信する予定のない個人や小規模なビジネスに最適です。これは完全に無料のサービスですが、いくつかの制限があります(詳細についてはGoogle社の ドキュメントをご参照ください)。現在、無料のGmailアカウントまたはGoogle Workspaceの無料トライアルを使うと、1日最大500通のメールを送信できます。
これらの上限のいずれかに達すると、メール送信は最大24時間ブロックされてしまいます。上限を上げるには、有料のGoogle Workspaceアカウントにサインアップする必要があります。利用可能なプラン、価格、および機能についてはこちらをご覧ください。
Gmail SMTPサーバーは無料で便利なメール送信ソリューションですが、大量のメール送信には適していません。というのもDNSレコードを制御することができないため、認証プロトコルを設定することができないからです。また、@gmail.comアドレスからの大量のメール配信は、ISPによってスパムと見なされる可能性が非常に高くなります。Microsoft Outlookが提供する無料のSMTPサーバーも同様です。
したがって、無料のSMTPサーバーを提供するSMTPメールサービスプロバイダーを選択する方が賢明です。
Mailtrap
Mailtrapは、メール送信テスト(Email Testing)(後で詳しく説明いたします)とメール配信API/SMTP (Email API/SMTP)を組み合わせたビジネスおよび個人向けのEmail Delivery(メール配信)プラットフォームです。
Email API/SMTPは、高いデリバラビリティ(配信到達性)を実現するために設計されたメールインフラです。アプリと簡単に統合できるEmail APIおよびSMTPサービスの両方のソリューションを提供するサービスです。さらにEmail API/SMTPは、労力の少ないメンテナンスとトラブルシューティングを確保するための独自の監視機能を備えています。無料プランでは、月に1,000通のメールを送信できます。
機能
- ヘリコプタービューのダッシュボードを備えた実行可能な分析
- メールプロバイダー向けの詳細レポート
- PHP、Python、Java、その他のプログラミング言語向けの準備された設定による簡単な統合
- 最大30日間のメールログ(無料プランでは3日間)
- サプレッション管理
- Webhooks
- HTMLおよびテキストエディタ付きのトランザクションメール用テンプレート
- 専用IPアドレス(有料)
- 1,000人以上のチームメンバー(有料)
価格
Mailtrap メール配信API/SMTP (Email API/SMTP)には明朗な料金プランがあります。1,000通以上のメールを送信する必要がある場合は、Basic、Business、Enterprise、またはCustomプランから選択できます。個人プランは$15からで、1万通のメールを配信できます。追加のメールは1,000通ごとに$1となっています。
SMTPの制限
- サインアップしてドメインを確認すると、最初の1時間のスループットは50通のメールに制限されています。この上限はドメインがレビューされると解除されます。これは迷惑メールの乱用を防ぐためのセキュリティ対策です。
- アカウントごとの最大同時SMTP接続数は10です。
MailerSend
MailerSendは、開発者向けに構築されたトランザクションメールおよびSMSサービスです。このサービスを活用すると、トランザクションメッセージングをスタックに迅速かつ簡単に実装できます。また、MailerSendのデザインは技術的でないチームにも適しており、コンテンツ、デザイン、ビジネスメッセージに役に立ちます。MailerSendは、APIまたはSMTPを介してアプリと統合できます。
機能
- SMTPおよびRESTful API
- メールの検証
- サプレッションリストの管理
- メール追跡と分析
- ドラッグアンドドロップ、HTML、リッチテキストメールビルダー
- 専用IPアドレス(有料)
- インバウンドルーティング(有料)
- トランザクションSMS(有料)
価格
MailerSendのスタータープランは無料で、月に1万2,000通のメール配信が可能で、SMTP、メールAPI、およびメールでのサポートを活用できます。より多くのメールを配信する必要がある場合は、追加のメールは1,000通ごとに$1.00の料金がかかります。
月5万通以上の配信量がある場合は、プレミアムプランにアップグレードする必要があります。一番安いプランでは5万通のメール、100通のSMS、および100のメール検証クレジットを利用でき、最安価のプランは$25です。追加のメール配信は1,000通ごとに$0.90という価格帯から始まり、より多くの配信量のプランでは徐々に低い単価レートになっています。プレミアムプランにはインバウンドルーティング、トランザクションSMS、ライブチャットサポート、および高レベルの使用上限などの高機能が含まれています。
SMTPの制限
無料プランでは月に1万2,000通以上のメールを送信できません。APIリクエストは1日1,000件に制限されています。
Elastic Email
Elastic Emailは、メールマーケティングプラットフォームと、HTTP APIまたはSMTPを介して接続できるメール配信エンジンを提供しています。
機能
- SMTPおよびRESTful API統合
- コンタクトリストの作成のためのサブスクリプションフォーム、ポップアップ、ランディングページ
- リアルタイム配信モニタリング、退会インサイト、アクティビティレポートを備えた分析
- メールテンプレートおよびドラッグアンドドロップエディタ
- メールの検証(有料)
- プライベートIPアドレス(有料)
価格
Elastic Emailは無料トライアルで使用し始めることができ、1日最大100通のメールを配信できます。これはプロジェクトの開始時には十分かもしれません。時間が経つにつれて、より多くのメール配信量が必要になるでしょう。その場合、Elastic Emailの従量課金制の料金プランが便利です。
- Email API
- 1,000通ごとに$0.10および1日ごとに$0.50
- Email API Pro
- 1,000通ごとに$0.15および1日ごとに$1
メールマーケティング ツールキットは、メール配信エンジン(Email Delivery Engine)を使って無制限のメール配信が可能な月額プランで利用できます。このプランでは、コンタクト数に応じて料金が課金されます。最もお求めやすいプランは月額$18(5,000コンタクト)となっています。
SMTPの制限
無料プランでは1日100通以上のメールを配信できません。1日500通以上のメールを配信するには送信者を確認する必要があります。
SMTPの制限は次のとおりです。
- 単一のIPからの同時リクエストは最大20件
- 単一のコマンドタイムアウトは2分
- 複数のメールを1つのセッションで送信可能
API接続の制限には次のとおりです。
- 単一のIPからの同時リクエストは最大20件
- 接続タイムアウトは600秒
Mailjet
Mailjetは、マーケティングキャンペーンおよびトランザクションメールを設計・配信できるメールサービスプロバイダーです。主に開発者およびマーケターに適しています。
Mailjetの無料のSMTPサーバーはSMTPリレーサーバーとして提供されていて、アプリに簡単に統合できます。なお類似のソリューションとは異なり、Mailjetは複数のSMTPポートをサポートしています。実際には、TLSまたはSSL暗号化によりメールのセキュリティを高め、インターネットサービスプロバイダー(ISP)によるメールのブロックを防ぐことが可能です。従来のHTTP接続を好む場合は、Mailjet Send APIも利用可能です。
機能
- API、SMTPリレー、Webhooks
- 複数のSMTPポートのサポート
- 高い受信トレイ到達率
- メールパフォーマンスをモニタリングするリアルタイムダッシュボード
- トランザクションメールテンプレートとエディタ
- 専用IPアドレス(有料)
- A/Bテスト(有料)
- 複数ユーザー間のコラボレーション(有料)
価格
このサービスをお試しになりたい場合は、月間6,000通のメールを無料で利用できます。クレジットカードの詳細を提供することなく、期限なしで利用可能です。より多くのメール配信ボリュームが必要な場合は、エッセンシャル、プレミアム、カスタムプランのいずれかを選択する必要があります。最安価なプランはエッセンシャルプラン($15)で、月1万5,000通のメール配信が可能です。SMTPおよびメールエディタの両方をご利用いただけます。
SMTPの制限
無料トライアルのサブスクリプションは、1日200通のメール送信に制限されています。コンタクトリストも上限が200アドレスです。
turboSMTP
turboSMTPは信頼性が高くコスト効果の高いSMTPサービスで、1年間で6,000通のメールを配信できる無料バージョンも提供しています。このSMTPサーバーが提供する機能を以下、ご紹介します。
機能
- リアルタイムのメールキャンペーン トラッキング
- メールマーケティングキャンペーンやトランザクション通知を送信する機能
- メールテンプレート クリエーター
- メールの検証
- 無料および有料プラン向けの24/7カスタマーサポート
- サブユーザー マネジメント(有料)
- 専用IPアドレス(有料)
価格
turboSMTPは、月額プランと従量課金プランの両方を提供しています。従量課金プランを選んだ場合、ユーザーはまずプリペイドクレジットを購入し、メールを配信が必要な時にクレジットを消費します。たとえば10万通のメール配信を$92で購入すると、1年間いつでもお好きなときに配信できます。定期的なメール配信を行う場合は、ビジネス向けのベーシックまたはプロプランをご検討ください。最も安いオプションは月額$14.95で、5万通のリレーに対応しています。
SMTPの制限
無料プランでは、1日最大200通のメールを配信できます。
Mailgun
Mailgunは、トランザクションおよびマーケティングメール配信用の無料SMTPサーバーを提供するメールサービスプロバイダー(ESP)です。Mailgunを使ってメール配信を開始する最も簡単な方法は、SMTPリレーサービスで、次の手順が必要となります。
- ドメイン名を追加して確認する
- 専用IPアドレスまたは共有IPアドレスを選択する
- SMTPサーバーを設定する
アプリのSMTP構成はSMTPサーバーのユーザー名、パスワード、ホスト名、およびポートで調整します。もう1つのオプションとしてSMTP APIがあり、SMTP APIを使うとメール処理のプロセスが大幅に改善されます。
機能
- メール配信API (Email API)、SMTPリレー、Webhooks
- メール追跡と分析
- サプレッション管理
- ドラッグアンドドロップ テンプレートビルダー
- 専用IPアドレス(有料)
- メールアドレス検証(有料
価格
価格に関しては、1ヶ月間で5,000通の無料メールを取得できます。さらに多くのメール配信が必要な場合は、サブスクリプションプランを購入できます。最も安いプランは$35で、5万通のメールを配信できます。
Mailgunには従量課金制のオプション(Flexプラン)もありますが、このプランは価格ページには記載されていません。クレジットカード情報を入力するか、ファウンデーションまたはその他の有料プランからダウングレードする際のみ、当該プランにアクセスできます。Flexプランは、各月に送信する1,000通のメールごとに$1の料金がかかります。
SMTPの制限
月に5,000通の無料メールを許可しているにもかかわらず、すべての新しいドメインはサンドボックスに含まれており、カスタムドメインを作成できません。1日あたりのメール配信の上限は300通になっており、5人の承認された受信者にのみ配信できます。
Sendinblue
メール一斉配信サービスSendinblueは、マーケティングワークフローを最適化するためのさまざまなツールを提供しています。そのうちの1つがSMTPリレーで、ウェブアプリから送信されるトランザクションメールを配信するためのプロフェッショナルサーバーです。SMTPサーバーのほかに、APIおよびeコマースストアやWordPressサイト向けのプラグインを選択して、メール一斉配信を設定することもできます。
機能
- リアルタイムレポート
- Djangoベースの高度なテンプレート言語
- ドラッグアンドドロップ テンプレートビルダー
- API、Webhooks
- 複数ユーザーアクセス(有料オプション)
- ヒートマップレポート(有料オプション)
- 専用IPアドレス(有料オプション)
価格
無料プランでは、1日300通のメールを配信できます。これは個人や小規模なビジネスには十分かもしれませんが、大規模なメール一斉送信には不十分です。なおSendinblueには従量課金制のオプションはなく、マーケティングおよびトランザクションツールに異なる料金プランがあります。
マーケティング用のプランは、スタータープラン($25〜、2万通のメール)、ビジネスプラン($65〜、2万通のメール)、およびカスタム制限と価格設定を備えたエンタープライズプランがあります。トランザクションメールは$15のプランが最安価で、月に2万通のメールを送信でき、最大プランだと$550で100万通のメールを送信できます。送信量が多い場合には、カスタムプランのオプションも選択可能です。
SMTPの制限
1日の上限は300通のメール配信です。また、共有IPを持つトランザクションメールユーザーの場合、1時間あたり100通という制限があります。この上限は、エンゲージメント メトリクスと送信に基づいて自動的に増減します。無料プランでは、マーケティング オートメーションも2,000コンタクトに制限されています。
SendPulse
SendPulseはメールマーケティングおよびトランザクションメール用のサービスで、あらゆる種類のメール配信向けのSMTPサーバーを提供しています。アプリやその他のシステムと統合して、トランザクションメールを迅速かつ安全に無料で送信できるサービスです。なおSendPulseは、月間上限1万2,000通のメール配信を無料で提供しています!
機能
- 優れた送信者の評判による高いデリバラビリティ(配信到達性)
- APIおよびWebhooks
- メールテンプレートクリエーター
- DKIMおよびSPF認証
- 配信レポートおよび開封とクリックのトラッキング
- 退会(メール配信停止)の監視
- 専用IP(有料)
価格
上で述べたように、トランザクションメールは月に1万2,000通が無料です。より多くのメールが必要な場合は、追加のメール配信料金を支払う(例:1万通で$12.22)か、サブスクリプションプラン(ベーシック、プロ、エンタープライズ)を購入できます。各プランの価格は必要なメールボリュームによって異なります。たとえばベーシックプラン(2万5,000通のメール)は月額$8.15です。メールマーケティングは異なる料金プランがあります。
SMTPの制限
無料プランでは、1日400通のメールしか送信できません。1時間当たりの上限は50通で、2つの送信ドメインを使用できます。この上限はサブスクプランまたは従量課金オプションで追加のメールを購入すれば、大幅に増加できます。たとえばベーシックプラン(2万5,000通のメー配信)では、1時間あたり2,500通のメール配信の上限があります。2万5,000通のメール配信を従量課金制で購入すると、1時間あたり4,000通のメール配信が上限になります。
ただし、従量課金制のメールではメールの容量(サイズ)が重要となります。100KBを超えるメールは複数のメールとしてカウントされますので注意が必要です。
SendGrid
SendGridはよく知られたメール配信サービスです。他のサービスとの比較については、Sendgrid vs. Mandrill vs. Mailgunの記事をご覧下さい。一言で言うと、SendGridはクラウドベースのSMTPプロバイダーです。SMTPリレー、Web API、およびWebhooksを提供しており、トランザクションメールおよび一斉メール送信に対応しています。
機能
- メール認証
- 配信最適化ツール
- デリバラビリティ(配信到達性)インサイトと分析
- ダイナミック テンプレート エディタ
- 専用IPアドレス(有料)
- サブユーザーマネジメント(有料)
- メール検証(有料)
価格
SendGridの無料プランでは1日100通のメール配信サービスを無期限に利用できます。メールの配信量が多い場合は、エッセンシャル、プロ、プレミアのいずれかの有料サブスクリプションプランをご検討ください。エッセンシャルプランは$19.95からで、5万通のメールを送信できます。ちなみに、価格は推定であり、税金や追加料金が適用される場合があります。
SMTPの制限
無料プランでは、1日100通のメールしか送信できません。
Amazon SES
Amazon SES(Simple Email Service)は、ユーザーとコミュニケーションを取るためにメールを使用するビジネス向けのクラウドベースのプラットフォームで、複数のメール送信インターフェースを提供しています。
- コンソール
- SMTPインターフェース
- AWS SDKまたはAWS CLI経由のAPI
SMTPインターフェースを使用して、Amazon SESをアプリ、メールクライアント、チケッティング システム、その他のソフトウェアに統合できます。
機能
- メール送信アクティビティの監視の方法は複数あり
- 送信者のレピュテーション ダッシュボード
- 柔軟なメール受信
- メール送信をテストするためのメールボックスシミュレーター
- 業界標準の認証メカニズムのサポート:SPF、DKIM、DMARC
- メールのパーソナライズ
- 高いデリバラビリティ
- 専用IPアドレスの専用使用(有料)
価格
料金システムには前払い費用やサブスクリプションはありません。送信または受信する1,000通のメールごとに$0.10を支払います。メールのデータには追加料金が発生します(1GBごとに$0.12)。Amazon EC2でホストされているアプリから送信される最初の6万2,000通のメールについては、無料使用枠を提供しています。また最初の1,000通のメール受信も無料です。
SMTPの制限
すべての新しいアカウントはAmazon SESのサンドボックスに配置され、送信数の上限があります。1秒間に1通のメール送信ができ、24時間ごとの送信数の上限は200通になっています。サンドボックスを利用しない場合は、送信数の上限を上げることができます。
当該SMTPサービスに興味がある方は、このブログ記事をご覧ください。
SMTP2GO
SMTP2GOは、2006年以来メール配信サービスを提供している信頼性の高いSMTPサーバーです。無料で月に1,000通のメールを送信できます。
SMTP2GOでメールを送信するには、メール送信ツールやアプリと統合する必要があります。
機能
- 確固たるデリバラビリティ(配信到達性)
- 堅牢な報告
- 理解しやすいAPI
- 迷惑メールチェックとさまざまなメールクライアントでのメールプレビュー用のメール送信テストツール(高度なプランで対応)
価格
月に1,000通から4万通のメール送信には、スタータープランが$10〜15/月で提供されています。価格は、送信するメールがサブスクプランの上限内か、追加メールとして購入されるかによって異なります。プロフェッショナルプランは、10万通のメールと専用IPアドレス、メールテストツールを含み、$75/月から始まります。月に300万通以上のメールを必要とする高ボリューム送信者には、カスタム価格設定を提供しています。
SMTPの制限
無料プランでは、1日最大200通、1時間あたり25通のメールを送信できます(ドメインを確認すると、この上限が解除されます)。SMTP2GOは100を超えるメールアドレスからなるメールリストに対して、厳しいルールを適用してスパムを防ぎます。送信レピュテーションを真剣に受け止めているサービスで、IPがブロックリストに載るのを防いでくれます。
Netcore Email API (旧Pepipost)
Netcore Email API(旧Pepipost)は、SMTPサーバーとしてメール送信ツールやアプリと統合するか、またはAPIを介してそれら機能にアクセスしてドメインからの大量のメール送信およびトランザクションメールを送信できるメール配信サービスです。Netcore Email APIはメールビルダーやテンプレートを提供していないため、マーケターよりも開発者に適しています。
Netcore Email APIは、非常に寛大な永遠に無料のプランを提供しています。ユーザーがツールのすべての機能をテストできるように、最初の月には3万通のメール配信が可能で、その後は1日100通のメールを無料で送信できます。
機能
- Webhooksによるリアルタイムイベント追跡
- 機械学習および人工知能アルゴリズムによる高いデリバラビリティ
- 認証プロトコルを備えた信頼性の高いインフラ
- 最大90日間のメールログ
価格
価格は送信するメール数のみで変わり、全機能がすべてのプランに含まれています。3万1通から15万通のメール配信は月額$17.50で、追加のメールは1,000通ごとに$0.60の料金がかかります。次のプランは40万通のメールで月額$59.50、追加の1,000通のメールは$0.55です。200万通のメール配信は月額$445です。
SMTPの制限
無料プランの上限は、1日100通のメール配信となっています。アップグレード後、この上限は1日1,000通になり、メール配信のパフォーマンスに基づいて自動的に上限を増加できます。このパフォーマンスは送信するメールの量、品質、受信者のエンゲージメントなどにより変化します。
1万通のメールを無料で一度に送信できるサービスはどれですか?
現実的に言えば、1万通のメールを一度に無料で送信することはどのサービスでもできません。さらに、1つのメールアドレスから一度に送信される一斉送信メールは、スパムフィルタを確実にトリガーするでしょう。したがって、メール配信キャンペーンを2,000通ずつ5回に分けて送信するのが最良の方法です。
上記のサービスの中で、このように大量のメールを無料で送信できるのは、MailerSend、Mailjet、turboSMTP、Amazon SES、Mailgun、SendPulse、Netcore Email APIの7つだけです。しかし、すべてのサービスで日々の送信クォータやその他の制限があります。SendPulseも選択肢としてありますが、1時間に50通という上限があるため、キャンペーンを実行するには200時間かかってしまいます!
実際のSMTPサーバーではなく、ダミーのSMTPサーバーを選択する理由とそのタイミング
ダミーSMTPサーバーは、アプリのメール送信機能をスパムユーザーに送信することなくテストするのに役立ちます。ダミーのメールアドレスを作成する時間とリソースを費やす代わりに、ダミーのSMTPサーバーを使用してメールを仮想受信トレイに配信するだけで済みます。
そのためには、Mailtrapのメール送信テスト(Email Testing)が必要です。これは、開発者がステージング環境でメールを検査およびデバッグできるメールサンドボックス(Email Sandbox)です。実際の受信トレイをスパムするリスクがなく、すべてのSMTPトラフィックが仮想受信トレイにキャプチャされます。
メール送信機能のテストに加えて、メール送信テストではHTML/CSSをチェックし、メールクライアントによってサポートされないコード行を修正し、スパムスコアを確認し、ドメインがブラックリストに登録されているかどうかを確認し、メールをプレビューすることができます。
このブログ記事は無料のSMTPサーバーについての記事ですので、メール送信テストにも無料のティアがあり、100通のメールをテストすることができることをお知らせします。
まとめ
このリスト内の無料のSMTPサーバーの中から1つを選ぶ際には、最も高い配信率を持ち、スケーラブルなインフラを提供し、ダウンタイムがほとんどないプロバイダーを選ぶことをオススメします。無料のオプションを使ってサービスを試してみて、長期的にご自身のビジネスに最適なメールプロバイダーを見つけてみましょう。