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無料SMTPサーバー比較:トランザクションおよびマーケティングメールの送信に最適なサーバーを選びましょう

Best free SMTP servers

最も人気の無料SMTPサーバー10選をテスト・比較し、無料プランの中からビジネスや個人向けにぴったりなものを厳選しました。

本記事で取り上げたメールサーバーは、単に無料で送信できるメール数を比較したのではなく、無料プランの全体的な機能提供を考慮した上で選択しました。なおこの徹底レビューは大まかに以下の流れとなっています。

免責事項: この記事ではソフトウェアカタログの評価、料金、SMTP機能、無料・有料プランの利用可能性について言及しています。これらの情報は執筆時点で有効でしたが、あなたがこの記事をお読みになる時点で変更されている可能性があります。

優秀な無料SMTPサーバー: 概要

無料SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバーとは、共有されたSMTPインフラを使って個人や企業が無料でメールを送信できる仕組みです。多くの場合、小規模なメール運用に適した基本的な機能が備わっています。

以下のリストは、この記事で取り上げる無料SMTPサーバーとその使用例のまとめです。

  1. Mailtrap Email Delivery Platform:信頼性の高いSMTPサービスを求めている開発者やマーケティングチーム向け。
  2. Gmail:大規模なキャンペーン送信は行わないが、SMTPの学習を始めたい学生向け。
  3. SendGrid:エンタープライズや大規模企業向け。
  4. Mailgun:主にユーザーによってトリガーされたメールを扱うシンプルなSMTPを必要とする企業向け。
  5. Amazon SES:既存のAWSユーザーや開発者向け。
  6. Postmark:ユーザートリガーおよび一括(バルク)メール送信のためにシンプルなSMTPを必要とする企業向け。無料プランはサービスのテスト目的にのみ適しています。
  7. Mailchimp Transactional Email:ユーザートリガーのメールを送信したい既存のMailchimpユーザー向け。無料プランはサービスのテスト目的にのみ適しています。
  8. SMTP2GO:マーケティングやユーザートリガーのメール用にシンプルなSMTPを探している企業向け。
  9. Mailjet:フォームビルダーが備わった充実した無料プランを必要としているが、アナリティクスは基本的なもので十分な企業向け。
  10. MailerSend:スタートアップおよび成長企業向け。

無料で送信できるメール数と基本的な機能の概要を示した以下の表をご参照ください。プロバイダー名をクリックすると、詳細情報にジャンプできます。

無料SMTPプロバイダー無料メール数マーケティング(バルク・一括)およびトランザクションメール
Mailtrap Email Delivery Platform1000通/月
Gmail500〜2000通/日
SendGrid100通/日
Mailgun100通/日
Amazon SES3000通/月(12ヶ月間)
Postmark1000通/月
Mailchimp Transactional Email500通/月(新規ユーザー向け)
(別サービス)
SMTP2GO1000通/月
Mailjet6000通/月
MailerSend3000通/月

無料SMTPサーバーの比較基準

最も優れた無料SMTPプロバイダーを見つけるために、技術的な仕様(メールインフラストラクチャなど)、ユーザーエクスペリエンス、提供されている機能(購読解除管理、分析など)を評価しました。

さらにメールマーケティングオプション、分析とトラッキング、そして支払いプランへのスムーズな移行可能性にも着目し、料金についても解説いたします。

以下のセクションはカテゴリごとに整理されており、ほとんどすべての項目を箇条書きにしたので、チェックリストとしてぜひご活用ください。

重要な注意: ここでのヒント、コツ、ベストプラクティスの例は、あなたのドメイン名がブロックリストに載っていないこと、そしてあなたが信頼される送信者であることを前提としています。

メールインフラストラクチャ

ユーザーエクスペリエンス

トランザクションメールの送信(ユーザートリガーメール)

トランザクションメールの送信では、アプリやウェブサイトから送信されるユーザートリガーのメールのサポートが重要になります。というのも、たとえばサインアップ確認メールやウェルカムメールはクライアントとの初めての接触点であり、ユーザーエクスペリエンスを大きく左右する可能性があるからです。以下のポイントに注意することが大切です。

ユーザートリガーメールに最適なプロバイダーに関する詳細情報が必要な場合は、リンク先の記事をご覧ください。

ヒント: どんな用途でも、つまりマーケティング用でもユーザートリガーメール用であっても、詳細で有意義な分析は無料SMTPリレーにおいて重要な機能です。分析に制限を設けていないサービスがおすすめで、例としてMailtrap、Postmark、SendGridなどがあります。

マーケティングメールの送信

: マーケティングメールやキャンペーンは特にトリガーや自動化、ドリップキャンペーンビルダーが含まれる場合、通常有料です。ツールを選ぶ際には、以下の項目に着目することをおすすめします。

メールデザイン

カスタマーエクスペリエンス

料金

料金体系を箇条書きだけで説明できればよいのですが、少し前置きが必要です。というのも料金は必ずしも私たちが希望しているほど明確ではないからで、プロバイダーごとに注意が必要な点を説明いたします。

無料プランの場合、以下を念頭に置いておくと良いでしょう。

ヒント: 優秀な有料SMTPプロバイダーおよびその機能の詳細をお知りになりたい場合は、リンク先の記事をご覧ください。

優秀な無料SMTPサーバー: Mailtrap Email Delivery Platform

G2: 4.8 Capterra: 4.8

Mailtrapは1ヵ所でメールインフラをテスト・送信・管理できるEmail Delivery Platform です。

信頼性の高いSMTPを備えつつ、配信到達性を重視しているMailtrapは、開発者やマーケティングチームにとって優れたソリューションになるでしょう。私たちが配信到達性にどれほど真剣に取り組んでいるかを、言葉だけでなく実際にお見せしたいと思います。以下はGlockAppsによるテストで、MailtrapのSMTPで93.2%が受信トレイ(Inbox + Tabs)に到達した結果を表しています。

なおMailtrapは学生、ソロプレナー、スタートアップ企業にもオススメです。無料プランでは1ヶ月に最大1000通、1日に200通のメールを送信できます。このプランには以下の機能が含まれています。

ヒント: Mailtrap Email Delivery PlatformにはEmail API/SMTPEmail Testingのソリューションが備わっています。前者はこの記事で取り上げている本番メール送信用で、後者はSMTPトラフィックをキャプチャしてメールをテストするサンドボックスソリューションです。

長所と短所

長所

短所

制限

無料プランの制限はすでにいくつか述べましたが、以下が制限の詳細かつ構造化された概要です。

料金

Mailtrapの料金プランはBasic 10Kプランの月額$15から始まります。1ヶ月に1万通のメールを送信でき、日ごとの制限はありません。メールログと本文保持期間は5日間です。チームメンバーは1人に限られます。

複数のチームメンバーを追加するには、月額$85から始まるBusiness 100Kプランにアップグレードする必要があります。

Gmail

G2: N/A Capterra: 4.8

GmailのSMTPサービスはご紹介の必要もないかもしれません。2023年の調査によると、Gmailのアカウントユーザーは世界のメールクライアント市場の約29.5%を占めています。つまり、3人に1人がこのSMTPを使っているということです。

Gmailのサービスは大量のメールを送信する予定がない個人や小規模ビジネスにぴったりなソリューションです。ただしGoogleのSMTPは大量のメール送信やキャンペーンメール送信にはあまり向いていません。これには以下の2つの理由があります。

  1. DNSレコードを制御して認証プロトコルを確立する方法がない。
  2. メールのスループット、受信者数などに厳しい制限がある。制限の詳細はGoogle Workspaceの制限概要でご確認いただけます。

ですが、たとえばWordPressのウェブサイトにSMTPリレーサーバーを統合する方法を学び始めたい初心者にとって、Gmailは非常に良いソリューションです。

長所と短所

長所

短所

料金

Gmail SMTPは基本的に無料で利用できます。もちろんGoogle Workspaceソリューションは有料ですが、それでもGmailを介してキャンペーンメールを送信するべきではありません。DNSレコードの制御はできず、有料プランでも依然として制限があります。

SendGrid

G2: 4.0 Capterra: 4.2

SendGridは有名なメール配信サービスです。他のサービスとの比較にご興味がある場合は、Sendgrid vs. Mandrill vs. Mailgunの記事をご参照ください。簡単に言うと、SendGridはクラウドベースのSMTPプロバイダーとしてユーザートリガーのメールおよび一斉メール配信(バルクメール)向けにSMTPリレー、Web API、Webhookを提供しています。

その他、次のような機能も備えています。

長所と短所

長所

短所

料金

無料プランでは1日あたり100通のメールを永久に送信できます。有料サブスクリプションにはEssentials、Pro、Premierの各プランがあります。月額$19.95から始まるEssentialsプランでは、5万通のメールを送信できます。なおこれら料金は概算であり、税金や超過料金が適用される場合があります。

: プラン名にご注意ください。SendGridの各「Email APIプラン」には、SMTPリレーも備わっています。

Mailgun

G2: 4.2 Capterra: 4.3

Mailgunはメールサービスプロバイダー (ESP) として無料のSMTPメールサーバーを提供しており、開発者やマーケターはMailgunを使ってユーザートリガーのメールやマーケティングメールを送信できます。最も簡単にメール配信を開始するには、SMTPリレーサービスを使用します。

無料のリレーに加えて、以下の機能も利用できます。

長所と短所

長所

短所

MailgunとSendGridの比較をご確認されたい場合は、リンク先の記事をご覧下さい◀️。

料金

1日あたり100通のメールを無料で送信できます。Basicプランは月額$15から始まり、1万通のメールを送信できます。

従量課金オプション(Flexプラン)も提供されていますが、料金ページには掲載されていません。クレジットカード情報を入力するか、有料プランからダウングレードする際のみアクセスできます。Flexプランでは1,000通ごとに$1が課金されます。

Amazon SES

G2: 4.3 Capterra: 4.7

Amazon SES (Simple Email Service) はメールを介してユーザーとコミュニケーションを取る企業向けのクラウドベースのプラットフォームです。SESは次に挙げるメール送信インターフェースを提供しています。

SMTPインターフェースを使うとAmazon SESをアプリ、メールクライアント、チケッティングシステム、eコマース、その他のソフトウェアに統合できます。なお追加機能には以下が含まれます。

長所と短所

長所

短所

非開発者向けのSESの代替サービスをお探しの場合、リンクをぜひクリックしてみてください😀

料金

SESの料金システムに前払い費用やサブスクリプションはありません。メール1,000通の送受信ごとに$0.10が課金されます。メール内のデータは追加料金が発生し、1ギガバイトあたり$0.12が課金されます。

無料利用枠があるので毎月最初の6万2,000通のメールを無料で送信できます。ただしこれらのメールはAmazon EC2上でホストされているアプリから送信する必要があります。最初の1,000通のメール受信も無料です。この記事冒頭の表にも記載されている通り、新規ユーザー向けの無料プランでは12ヶ月間に3,000通のメールを送信できます。

Postmark

G2: 4.6 Capterra: 4.9

Postmarkはトランザクションメールサービスとして良い評判があり、スピーディーな配信と優れたサポートを提供することで知られています。主にパスワードリセットや注文確認などのトランザクションメールに特化しており、その信頼性が高く評価されています。

また大量のマーケティングメールを送信できるバルクストリームも提供しており、ニュースレターやプロモーションメールなどの送信に対応できます。Postmarkの主要な機能は以下の通りです。

長所と短所

長所

短所

更新(2024年9月17日): SSL証明書の問題によりPostmarkで8時間のダウンタイムが発生しました。

料金

Postmarkの料金は送信されるメールの量で上下し、月に最大100通のメールを無料で送信できます。機能に実質的な制限はなく(たとえばマーケティング自動化を設定し、拡張されたメールログを持つことも可能です)、無料プランでは100通のメールを送信できます。有料プランは月額$15からあり、最大1万通のメールを送信できるため、さまざまな規模のビジネスにとってコスパの良いオプションとなっています。

Mailchimp Transactional Email

G2: 4.2 Capterra: 4.5(プラットフォーム全体の評価)

以前はMandrillとして知られていたMailchimp Transactional Emailは、有料の追加サービスとしてユーザートリガーのメールを送信できます。そのため既存のMailchimpユーザーにとっては優れたソリューションとなる可能性があります。

これは有料の追加機能ですが、新規ユーザーには登録済みドメインを通じて最大500通のメールを無料で送信する権利が与えられます。大きな数ではありませんが、本記事で取り上げた他のプロバイダーと比べると若干寛大と言えるでしょう。

注目すべき機能には以下の通りですが、すべてが無料で利用できるわけではない旨、ご留意ください。

長所と短所

長所

短所

この追加サービスの代替サービスを探している場合は、リンクをクリックしてみてください◀️。

料金

前述の通り新規ユーザーには500通の無料メールが提供されますが、実際にはトライアルのようなもので、本当の無料プランではありません。実際の料金はメールブロック単位で区分され、1ブロックあたり$10〜$20を支払うことになります。多くのブロックを購入すればするほど、料金は安くなります。

たとえば月に1万通のメールを送信したい場合、Mailchimpはこれを1つの$20のメールブロックとしてみなします。いずれにしても料金体系がご自身のニーズに合っているかを確認するために、Mailchimpの見積もり計算機を使われることをお勧めします。

SMTP2GO

G2: 4.7 Capterra: 4.9

SMTP2GOは2006年からメール配信サービスを提供している信頼できるSMTPサーバーです。新規登録者は1ヶ月に1,000通のメールを無料で送信できます。

なおSMTP2GOでメールを送信するには、メール送信ツールやアプリに統合する必要があります。提供しているサービスは以下の通りです。

長所と短所

長所

短所

料金

月に千通から4万通のメールを送信する場合、月額$10のスタータープランが良いでしょう。ただしサブスクリプションプランの制限内でメール送信をするか、追加のメール送信分を購入するかによって料金が変動します。(追加メールは1,000通ごとに$1課金されます。)

プロフェッショナルプランは月額$75からで、10万通のメールを送信でき、専用IPやメールテストツールを利用できます。300万通以上の大規模配信をする送信者向けにはプレミアプランのカスタム料金が提供されます。

Mailjet

G2: 4.0 Capterra: 4.3

Mailjetはマーケティングキャンペーンおよびユーザートリガーのメールをデザイン・送信できるメールサービスプロバイダーです。主に開発者とマーケターに適しています。

無料のSMTPサーバーを提供しており、SMTPリレーとしてアプリ内で簡単に統合できます。さらに類似のソリューションとは異なり、Mailjetは複数のSMTPポートをサポートしています。

そのため実際にはTLSまたはSSL暗号化によってメールのセキュリティが強化され、メールがスパムフォルダーに入ったり、インターネットサービスプロバイダー(ISP)によってブロックされたりするのを防ぎます。従来のHTTP接続を好む場合は、Mailjet Send APIの利用も可能です。

注目すべき機能は以下のとおりです。

長所と短所

長所

短所

なお、さらに多くの情報を基にサーバーをお選びいただけるようMailjetの代替10選をテストしました。ご興味がありましたら、ぜひリンクをクリックしてみてください。

料金

無料プランでは月に6,000通のメールを送信できます。クレジットカード情報の提供やカードの有効期限を心配せず、無料で利用できます。ただし配信到達性に関する基本的な統計しか提供されません。

さらに多くのメール配信が必要な場合は、Essential、Premium、カスタムプランのいずれかを選択する必要があります。Essentialプランは月額$17からで、1万5,000通のメール送信とSMTPおよびメールエディタを備えています。

MailerSend

G2: 4.2 Capterra: 4.5

MailerSendは開発者向けに作られたトランザクションメールおよびSMS通知サービスです。MailerSendを使うと開発者は迅速かつ簡単にトランザクションメッセージングをスタックに実装できます。同時に非技術的なチームでも使えるデザインなので、コンテンツやデザイン、ビジネスメッセージングの側面に取り組んでもらえるでしょう。MailerSendはAPIまたはSMTPを介してアプリに統合できます。

以下が機能の概要です。

長所と短所

長所

短所

料金

無料のホビープランでは3,000通のメールとSMTP、メールAPI、メールサポートへのアクセスが付いてきます。追加のメールは1,000通ごとに$1.00の料金がかかります。

さらに多くの配信量が必要な場合、スタータープランが月額$28で提供されております。このプランには5万通のメール、100件のSMSメッセージ、100件のメール検証クレジットが備わっています。超過分は1,000通ごとに$0.95、SMSメッセージごとに$1.40が課金されます。

: Brevo(旧Sendinblue)も安定したサービスを提供しており、魅力的なオファーもありますが、あいにく本記事では取り上げませんでした。

総括

ニーズに合った無料SMTPサーバーの選択は、予算を抑えながらメールキャンペーンを強化するために非常に重要です。本記事で触れた通り配信到達性、拡張性、カスタマーサポートなどの機能は、メールパフォーマンスと満足度に大きな影響を与えます。

よってこの記事で取り上げたすべての情報を考慮し、自らのニーズをきちんと理解した上で、あなたの期待以上のサービスを提供してくれるプロバイダーをお選びください(Mailtrapを選んでいただけることを願っています😀)。

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