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【徹底解説】GmailのSMTP設定の詳細ガイド

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このガイドはメールに関する様々なニーズに対応することを目的としており、GmailのSMTPサーバーの利用について詳しく説明し、利点や制限、最適なパフォーマンスを得るための設定方法を解説していきます。

また強力なメール送信機能を提供する汎用的な代替ツールとして、受信トレイに確実にメールが届く設計のMailtrapのSMTPサービスについても触れていきます。

GmailやMailtrapのSMTPをマスターするためのインサイトとステップバイステップのチュートリアルをどうぞご活用ください。

GmailのSMTPサーバーとは?

Simple Mail Transfer Protocol(SMTP)とは、インターネット全体のメール通信における標準的なプロトコルです。メール配信プロセスの主要な部分を担い、送信者と受信者の間でメールを送受信やリレーするためにメールサーバーに指示を出す役割を果たします。簡単に言えば、SMTPはメールの「送信」部分を担当します。

さらに詳しくお知りになりたい方は、SMTPの基本を解説しているブログ投稿をご覧ください。

さてGmailのSMTPサーバーはGoogleのSMTPで、Gmailアカウントを経由したユーザーやアプリケーションによるメールの送信を可能にしてくれます。サービスは無料で、メールクライアント(Microsoft Outlook、Mozilla Thunderbird、Apple Mailなど)やWebアプリケーションと統合し、Gmailのメールインフラを活用できるよう設計されています。

サーバーアドレス GmailのSMTPサーバーのアドレスは「smtp.gmail.com」で、メールクライアントやアプリケーションが接続するGmailのSMTPポートを表しています。

ポート番号

使用例

詳細 Googleが課すスループットの制限があるため、一部の使用例には[制限あり]ラベルが付いており、ビジネス用のメールを使う場合でも制限が適用されます。例えば個人アカウントでは1日に約150通のメールしか送信できず、Workspaceアカウントでも最大2000通までに制限されます。

GmailをSMTPサーバーとして使うべき理由

GmailのSMTPサーバーは特に小規模のアプリケーションにとって魅力的な利点がいくつかあります。以下のセクションでその利点を説明いたしますが、「GmailのSMTPの制限事項」セクションで、すべてのケースに適しているわけではない理由も解説いたします。

信頼性とセキュリティ

各種プラットフォームやメールクライアントとの統合の容易さ

開発者やプロダクトマネージャーにとってのメリット

GmailのSMTPサーバーの設定手順

GmailのSMTPサーバーの設定を行うと、さまざまなメールクライアントやウェブアプリケーションからGmailアカウントを使ってメールを送信できます。このステップバイステップガイドに従って、セキュアで信頼性が高いメール配信を実現しましょう。

ステップ1: Gmailの設定でSMTPを有効にする

GmailのSMTPサーバーを使う前に、GmailアカウントでSMTP接続が許可されていることを確認する必要があります。以下の手順に従って設定します。

ステップ2: SMTP設定に必要な情報

メールクライアントやアプリケーションでGmailのSMTPサーバーを使うには、次の情報が必要になります。

WordPressサイトの設定例

WordPressサイトでGmailのSMTP設定を行うには、WP Mail SMTPプラグインなどを利用できます。詳細な設定方法はこちらのチュートリアルをご覧ください。

ここでは手順の概要を説明いたします。

GmailのPOP3設定手順

POP3(Post Office Protocol version 3)はSMTPとは直接関係はありませんが、メールの受信に特化した技術です。SMTPを利用する場合でもPOP3でメールを受信する必要があるケースがあるため、POP3の設定方法もここで説明いたします。さらに詳細をお知りになりたい場合はPOP3についての記事もご覧ください。

Post Office Protocolのバージョン3 (POP3)を使うようGmailで設定すると、Gmailアカウントからメールをダウンロードしてローカルのコンピュータやデバイスに保存できるようになります。

この機能はメールのバックアップを取ったり、オフラインでメールを確認する際に役立ちます。下記ではPOP3の使用例について触れた後にGmailのPOP3設定手順の解説をし、POP3とInternet Message Access Protocol (IMAP)の違いも説明いたします。

POP3の使用例は下記の通りです。

次の設定チュートリアルに従ってください。

ステップ1: Gmail設定でPOPを有効にする

  1. Gmailにログイン Webブラウザを開き、Gmailにアクセスしてログインします。
  1. 設定にアクセス 右上の歯車アイコンをクリックして、「すべての設定を表示」を選択します。
  1. 「メール転送とPOP/IMAP」タブに移動 このタブは設定ページの上部にあります。
  1. POPを有効にする 「POPダウンロード」セクションで、「すべてのメールでPOPを有効にする」または「今後受信するメールでPOPを有効にする」を選択します。
  1. アクセス後の処理を選択 ドロップダウンオプションでGmailのコピーを受信トレイに保持、Gmailのコピーを既読にする、Gmailのコピーをアーカイブ、またはGmailのコピーを削除するを選択できます。

ステップ2: メールクライアントの設定

POP3用にメールクライアントを設定するには、次の情報が必要となります。

お使いのメールクライアントの指示に従って新しいアカウントを追加し、POP3をアカウントタイプとして選択し、上記の情報を入力します。

POP3とIMAPの違いと、それぞれの使い方

POP3とIMAP はどちらもメールの受信に使用されるプロトコルですが、異なるニーズに対応しています。

GmailのIMAP設定手順

このセクションではIMAPの概要、POP3と比べたメリット、GmailのIMAP設定を有効化して構成するための手順を詳しく説明いたします。

POP3と同様にIMAPはSMTPとは直接関連しませんが、メールの取得と管理をより効率的に行うためのプロトコルです。SMTPを使ってメールを送信する場合、IMAPが必要なケースもあります。詳細はIMAPについての記事をご覧ください。

IMAPの概要とPOP3と比べたメリット

前述の通り、IMAPはインターネットに接続された任意のデバイスからメールにアクセスするためのプロトコルです。

メールを単一のデバイスにダウンロードし、多くの場合サーバーから削除するPOP3とは異なり、IMAPはメールのアクセスをすべてのデバイス間で同期してくれます。つまりメールを1台のデバイスで既読にすると、その状態が他のすべてのデバイスにも反映されます。

IMAPの利点

以下はGmailでIMAP設定を有効化し、構成するための手順です。最初の3ステップはPOP3の場合と同じですが、手順を追いやすいように再度記載しています。

ステップ1: Gmail設定でIMAPを有効にする

  1. Gmailにログイン Webブラウザを開き、Gmailにアクセスしてログインします。
  1. 設定にアクセス 右上の歯車アイコンをクリックし、「すべての設定を表示」を選択します。
  1. 「メール転送とPOP/IMAP」タブ 設定ページ上部の「メール転送とPOP/IMAP」タブに移動します。
  1. IMAPを有効にする 「IMAPアクセス」セクションで「IMAPを有効にする」を選択します。サーバーからメッセージが削除されるタイミングなど、他の設定も必要に応じて調整できます。

ステップ2: メールクライアントの設定

GmailのIMAP設定でメールクライアントやアプリを設定するには、以下の情報が必要となります。

お使いのメールクライアントのアカウント追加プロセスに従ってIMAPを選択し、上記の情報を入力します。IMAPとPOP3、SMTPとの関係について詳細に説明したブログ記事もご参照ください。

GmailのSMTPサーバー設定のトラブルシューティング

GmailのSMTPサーバーを設定する際、特にアプリケーションにメール機能を統合する場合やメールクライアントを設定する際に、問題が発生することがあります。

ここではGmailのSMTPサーバー設定に関連する一般的な問題とその解決策をいくつか紹介いたします。またSMTP設定を確認し、メール送信機能をテストする方法についても説明いたします。(これは通常GmailアプリやGoogleアプリで実行されます。)

認証エラー

症状 

解決策

接続タイムアウト

症状

解決策

セキュリティ設定やアプリパスワードに関連する問題

症状

解決策

SMTP設定の確認方法とメール送信機能のテスト

SMTP設定の確認

メール送信機能のテスト

GmailのSMTPの制限:GmailのSMTPサーバーを使わない方が良いケース

GmailのSMTPサーバーは個人使用や小規模なプロジェクトには便利ですが、大量のメールを送信する必要がある場合や商業目的でのメール送信には最適ではありません。

たとえば成長段階にあるアプリやウェブサイトで、アカウントや注文確認、セットアップ手順、パスワードの変更・更新など、毎日大量のトランザクションメールを送信する必要がある場合です。リクエスト数が1日あたり2,000通を超える場合には、大きなボリュームをサポートしてくれて、ビジネスの成長と共に規模を拡大できるサービスが必要となります。

Mailtrapはそんなサービスの1つで、以下の「GmailのSMTPの代替」セクションで詳しく説明いたします。

1日あたりの送信制限がプロジェクト要件に与える影響

専用SMTPサーバーが適しているケース

コンプライアンスとプライバシーについての考慮事項

注意 以上の内容のほとんどは、Gmail APIを使用し、OAuth認証を有効にしている場合にも適用されます。

GmailのSMTPの代替:Mailtrapのメール配信API/SMTPの活用

Mailtrapはメールインフラのテスト・送信・管理を一箇所で行えるEmail Delivery Platformです。ここでは高いメール配信到達率を設計に取り入れたMailtrapのメール配信API/SMTP機能について説明いたします。この機能は効果的にメール通信を管理したいと考えている方にとって、柔軟な代替手段となりえます。

MailtrapはSMTPAPIサービスを提供しており、プロダクション環境における信頼できるメール配信を可能にしてくれます。本サービスはメールが受信者に確実に届くように設計されており、到達率の向上や規模に応じてメール送信をサポートする機能も備えています。

Mailtrapの主な特徴と利点

MailtrapのSMTPサービスの基本設定ガイド

  1. Mailtrapにサインアップ まずはMailtrapのアカウントを作成します。
  1. ドメインを追加 「Sending Domains」メニューに移動し、ドメインを追加します。
  1. ドメインを認証 Mailtrapから提供されたDNSレコードをドメインプロバイダのDNSに追加して、ドメインの所有権を確認します。自分で確認を行わない場合は、セットアップ手順を管理者または開発者に送信します。
  1. SMTP設定 ドメインが確認された後、「SMTP/API Settings」タブをクリックし、ニーズに応じてSMTPストリームの設定を選択します。(APIトークンの作成を求められた場合は作成してください。)
  1. アプリケーション統合 選択したストリームのSMTP設定を使って、お使いのアプリケーションまたはメールクライアント内でメール送信機能を設定します。アプリケーションのメール設定セクションで、SMTPサーバーの詳細(ホスト、ポート、ユーザー名、パスワードなど)を指定します。
  1. テストメールを送信 設定後、テストメールを送信してすべてが正しく設定されていることを確認します。Mailtrapでは20以上のサンプルコードが用意されています。

GmailのSMTPとの比較

SMTPの利便性

本記事ではGmailのSMTPサーバーとMailtrapのメール送信機能を詳細にご紹介してきました。効率的で信頼の置けるメール通信を求める開発者やプロダクトマネージャーの皆様にとって有益な情報を提供できたかと思います。

複雑なメール送信についての経験が比較的浅い方向けに、Gmailは馴染みがある堅実な基盤を提供してくれます。一方で特にテストやスケーラビリティの点で、より高度なアプローチを必要とする場合には、Mailtrapが頼りになるソリューションとして役立つでしょう。

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